One-netbookにGPD、ChuwiにTopjoyと、GPD Pocket 初代のクローンとなる8インチ UMPCが同時期にリリースとなり混沌とした状況に。このうち、One-netbook One Mix 3SとOne Mix 3S Platinum Editionが、One Mixの販売を積極展開するGeekbuyingにて販売開始となりましたので、スペックと価格情報をお伝えします。
One Mix 3Sのスペック
One Mix 3Sのスペックについては、One Mix 3、Chuwi MiniBook、GPD Pocket 2 Max、Topjoy Falcon 2を比較することにより、さらにはOne Mix 3 / 3S /3S Platinum Editionを比較することに明らかにしてみます。
Chuwi MiniBook、GPD Pocket 2 Max、Topjoy Falcon 2との比較
下表は以下の記事などで掲載のChuwi MiniBook、GPD Pocket 2 Max、Topjoy Falcon 2のスペック比較です。作成した時点が古いため、一部未掲載の箇所もあります。
- Chuwi MiniBook 詳細が公式サイトで明らかに。GPD Pocke 2 Max対抗でCPUはCore m3 8100Yに仕様変更
- Chuwi MiniBook、Core m3-8100Y搭載 8型UMPCの公式動画が公開に
- 8.9型 GPD Pocket 2 Maxのスペックと特徴。使い勝手の良し悪しはキーボードとタッチパッドがポイントか
- Falcon 2、8型UMPCがCore m3 8100Yにスペックアップしリリース予定。GPD Pocket 2 Max、One Mix 3に対抗
- One Mix 3のシルバーモデルが販売開始に。外観の詳細とクーポン価格情報
One Mix 3と他社製品における、ディスプレイのサイズの相違以外のコメントは以下となります。
- CPUはいづれもCore m3-8100Y。負荷のかかるゲームや動画編集をしない限りはサクサクなレスポンス。私はごく短期間、同CPUを搭載するOne Mix 2Sを所有していたのですが、手元にある第5世代のCore i3-5005Uよりも動作は機敏でベンチマークも優位。
- Chuwi MiniBook / Falcon 2ともにCore m3-8100Yですが、当初下位のCPUを搭載・搭載予定であったものの、One Mix 3 / GPD Pocket 2 Maxへの対抗からか、同CPUを搭載した経緯にあります。
- 私にとってのOne Mix 3のアピールポイントは、SSDがデフォルトのPCIe SSD以外にSATA M.2 SSDポートを備えていること。ただし、One Mix 3Sではこのポートがなく残念。
- One Mix 3とGPD Pocket 2 Maxは解像度 2560 x 1600と2K液晶。1920 x 1200のOne Mix 2Sもかなり綺麗は発色のよいディスプレイなのですが、それ以上のきめ細やかさに期待。
One Mix 3 / 3S / 3S Platinum Editionの比較
さて、続いてOne Mix 2S / 3 / 3S / 3S Platinum Editionとの比較です。まずは、2019年6月15日時点のGeekbuyingでの販売価格を相違を確認していてみます。リンク先はいづれもGeekbuyingです。また、スタイラスペンの単体価格となり、スタイラスペン付きのクーポン情報は文末を参照ください。
- One Mix 3 759.99ドル(SSD 256GB、ボディはシルバー)
- One Mix 3S 899.99ドル(SSD 512GB、ボディはブラック)
- One Mix 3S Platinum Edition 1,199.99ドル (SSD 512GB、ボディはPlatinum)
以下はOne-netbook社よりいただいたスペック比較表です(クリックの拡大により参照ください)。
One Mix 3Sシリーズの相違を赤枠で囲っていますが、大きな相違事項は以下となります。
メモリはOne Mix 3の8GBに対して3Sは16GB
メモリは多いほうがよいものの、普段使いであれば8GBでも十分。私はメモリ 4GBでも特に不自由していなのですが、このメモリ搭載量の相違をどのとらえるか。仮に8GBでスワップした場合には、スワップ先は高速なPCIe SSDのため、体感的には大きく変わらないかも。私のメモリ 4GB搭載機でSATA SSDにスワップしている場合にも、メモリ不足で遅延していることを感じません。
PCIe SSDは3の256GBに対して3Sは512GB
SSD搭載量は使い方しだいとなりますが、One Mixの場合は通常のM.2 SSDではなく、さらに小さなMicro SSD。ユーザー側で簡単には換装できない仕様であるうえに入手が困難なため、512GB搭載の3Sを購入との選択肢も大いにありですね。
▼恐ろしいほどに小さなMicro SSD。英文の説明では、M.2 SSDより高価だが「より安定し高速」とあります。価格面を考慮すると、M.2 SSDを搭載し価格を下げるとの選択もあったかも。
One Mix 3はPCIe SSD以外にSATA M.2 SSDポートを備える
これはOne Mix 3の3Sにはない大きなメリット。3SにはなぜこのM.2 SSDポートがないのか不思議です。
▼One Mix 3のみ、2242サイズのM.2 SSDポートを備えています。
ボディ色は3のシルバーに対して、3Sはブラック、3S Platinum
One Mix 3のシルバーもわるくはないのですが、キーボードもシルバーのキーに白の印字となり、キーボードの視認性にやや懸念。このため、私の好みとしては3Sのブラックもしくは3S Platinum Editionの Platinum。なお、PlatinumはiPhone / iPadのスペースグレイに近いものであり、このシックなボディ色にも惹かれます。
▼上から順に、3のシルバー、3Sのブラック、Platinum Editionの Platinum。画像を見る限りでは3のシルバーのキーボードのキーの視認性が気なるところ。
Platinum EditionのCPUはCore i7-8500Y
Core m3-8100YとCore i7-8500Yのベンチマーク比較を行っている記事は多くないのですが、One Mix 2S Platinum EditionのCPUもCore i7-8500Yを搭載していおり、以下のPC WatchにてPCMark 10を計測しています。
7型モバイル「OneMix 2S Platinum Edition」発売。Core i7搭載の性能を検証
上記の記事によるとCore i7-8500YのPC Mark 10のスコアは2829、他記事によるCore m3-8100Yのスコアは2530。感覚的には体感できるほどの差ではないように思います。
▼こちらは当サイトのOne Mix 2S Platinum Editionの個別紹介記事
One Mix 3Sの外観と機能性
外観と機能性においては、One Mix 2 / 2S / 3と大きく変わりませんが参考までに記載します。以降の画像は3Sのブラックです。
▼以下の画像は「モバイルバッテリーから充電可能」とするものですが、私がこの画像を引用したのはブラックボディの精悍さに惹かれるため。実機写真だと思いますが、ブラックボディがダントツの精悍さのように感じます。
▼360度回転機構・YogaスタイルはOne Mixから変わらず。別売りとなるスタイラスペン(筆圧4096レベルに対応)もボディ同色です。
▼キーボード右上にあるのは指紋認証ですが、タッチしやすい位置にあります。左に電源ボタンがありますが、押し間違えることはないでしょう(位置が逆ならリスクは大きいのですが)。
▲▼一部に変則的なキー配置のあるキーボード。7インチのOne Mix 2Sではサイズ的な影響もあり快適なタイピング感とは言い難いものですが、8.4インチサイズのタイピングはいかがなものか。大量タイピング時にはPキーの横にあるDelキーが鬼門か。
なお、One-netbook社の担当さんによると、One Mix 2は以下のヨドバシカメラで販売・展示されているとのこと。One Mix 3も展示予定らしく、展示された際には立ち寄り キーボードの打鍵感を確認してみます。
- ヨドバシカメラ 新宿西口本店
- ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
- ヨドバシカメラ マルチメディア吉祥寺
- ヨドバシカメラ マルチメディア町田
- ヨドバシカメラ マルチメディア川崎ルフロン
- ヨドバシカメラ マルチメディア横浜
- ヨドバシカメラ マルチメディア梅田
- ヨドバシカメラ マルチメディア京都
- ヨドバシカメラ マルチメディア名古屋松坂屋店
- ヨドバシカメラ マルチメディア博多
- ヨドバシカメラ マルチメディア札幌
- ヨドバシカメラ マルチメディア仙台
▼最大幅約20cmではポケットに収めるのは厳しいですが、クラムシェル型のYogaスタイル・8.4インチで0.65kgの重量は特筆ものです。
▲▼左サイドにポート類がないOne Mix 2Sと比較すると、Micro HDMIが左サイドにあることは改善されたポイント。欲を言えば左サイドにUSBポートがあるとなおもよいのですが。
まとめ、価格情報
正直なところでは、当記事の編集過程でOne Mix 3Sの詳細を確認するまでは、同カテゴリーの競合機のなかではChuwi MiniBook 推しだったのですが、やはりOne Mix 3Sもよい出来であり、MiniBookへの評価と同水準もしくはMiniBook以上に急浮上。私としては2242サイズのM.2 空きポートを備えるOne Mix 3にブラックボディがあるとベストなのですが、メモリ・ストレージ倍増でブラックボディのOne Mix 3Sも大いに魅力的。
2019年6月15日時点のGeekbuyingでの単体価格は以下となります。
- One Mix 3 759.99ドル(SSD 256GB、ボディはシルバー)
- One Mix 3S 899.99ドル(SSD 512GB、ボディはブラック)
- One Mix 3S Platinum Edition 1,199.99 (SSD 512GB、ボディはPlatinum)
なお、スタイラスペンとのセット品はクーポン適用により、さらに割引価格で販売中です。
- One Mix 3S + Stylus Pen、クーポン「3ZFZYWCR」により919.99ドル(10ドルオフ)
- One Mix 3S Platinum + Stylus Pen、クーポン「3ZGQVHCW」により1229.99ドル(20ドルオフ)
▼こちらはOne-netbook 日本サイト
▼One Mix 3Sは6月25日にAmazonでも販売予定です。
▼Chuwi MiniBookとのさらに詳細な比較はこちら。
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