中国のWebサイトで情報公開されている(一部 Twitterでも情報公開あり)「GPD WIN 3」。ゲーミング向けのハンドヘルド端末ですが、5.5インチの小さなボディにスライド式のキーボード、インテル 第11世代のTiger Lake-U Core i7-1165G7、LPDDR4x 4266のメモリ、PCIe 4.0のSSDを搭載しています。Webサイトを参照すると、スペックとしては「HP EliteBook 845 G7」などに搭載のAMD Ryzen 7 4800U、ボディは従来のSONY Uシリーズ(VAIO U)を意識しています。
ゲームを行わず、老眼の私には5.5インチのWindows 10はかなり辛いのですが、このスペックとデザインを見ると、販売されると(販売時期は未定)衝動買いしてしまいそうです。
引用元
GPD WIN 3、60フレームで最新のAAAゲームを再生(中国語タイトルの一部を意訳)
GPD WIN 3、11/14時点で公開のスペック
11月14日時点で公開されているスペックは以下です。上記のWebサイトを参照すると、搭載するCPUとしては、AMD Ryzen 7 4800U、Tiger Lake-Yも検討したようですが、メモリ帯域などを最大限に活かせるものとして、Tiger Lake-Uとしたようです。GPDにせよ、One-Netbookにせよ、開発過程などが公開されているゲーミングPC・UMPCも多くなっています。
公開されているスペックは以下ですが、今後の変更、あるいは私の誤植・誤解の箇所もあろうかと思います。参考程度での情報です。
CPU | Core i7-1165G7、4コア8スレッド、最大 4.70 GHz |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | LPDDR4x 4266 |
ストレージ | PCIe 4x |
ディスプレイ | 5.5インチ、268ppi、解像度1280 × 720 |
WiFi | Wi-Fi 6 対応 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | 詳細情報なし、Thunderbolt 4 |
バッテリー容量 | 65W PD 2.0に対応、満充電まで1.5時間 |
サイズ | 詳細情報なし |
OS | Windows 10 Home ? |
その他 | スライド式キーボード、ドッキングステーション・スタンドもあり、ボディの素材は航空機グレードのABS樹脂、PCと同水準のヒートパイプとターボファンを搭載 |
ジョイスティックなどのゲーミングの機能は大胆に割愛しましたが、Webサイトに記載の事項をメインに、スペックの補足は以下です。
- Core i7-1165G7の実力は、私が時おり参照している「the 比較の記事」が参考になります。同記事によると、体感レスポンスに影響するシングルコアのベンチマークスコアは、AMD Ryzen 7 4800Uよりも良好で Core i9-10885Hに匹敵、GPU系のマルチコアは AMD Ryzen 7 4800Uに及ばず。
- 圧巻なのが、PCIe 4xのSSDのベンチマークスコア。GPD WIN 3、60フレームで最新のAAAゲームを再生(中国語タイトルの一部を意訳)、によると、Readで 5,000 MB/s超えとなっています。おそらく 3,000超えでは Windows 10の起動程度では体感差を感じにくいとは思いますが、ゲームなどで威力を発揮するでしょうね。
- GPUは、NVIDIA GeForce MX350を軽く凌駕するとの記載もあります。
- 外部出力ポートの装備(Thunderbolt 4を装備)は未公開ですが、上記のスペック・ベンチマークスコアを踏まえると、ミニPCの代替としても使用したくなります。
- ハンドヘルドPC、ゲーミングに特化しているためにやむを得ないのですが、5.5インチの小さなサイズのため、私のようにPCをWebブラウジング・記事の編集・オフィスソフトをメインで使用する場合には厳しい。
- 小さなスライド式キーボードで快適タイピングは望めませんが、同サイズの安価なミニキーボードの使用感では、意外と良好かも(想像であり、根拠はありません)。
GPD WIN 3の外観
詳細は不明ですが、上の画像は専用スタンドに置いた画像かと思われます。このスタイルでThunderbolt 4経由の外部出力もありですね。
▼スペック表では「ポート類の詳細は未公開」としましたが、画像のとおり USB Type-CとMicro SDスロットを装備しています。これまでのGPDの製品はブラックが多かったのですが、シルバーとなることにより質感高めに見えるかも。
▼同じく 5.5インチのNintendo Switch Liteよりも横幅は僅かに小さい。とすると、横幅 205mm前後でしょうか。
まとめ
発売時期・価格ともに未定ですが、このスペックと造りのよさではそれなりの価格( Core i5 1035G7,RAM 16GB ROM 512GB, 8インチのGPD WIN Maxは900ドル超え。AliExpress)となるのは間違いなし。それなりの価格となっても、ガジェット好きとしては大いに魅力的。
GPD Pocketを元祖とするUMPCは多くのブランドから販売されていますが、このGPD WIN 3はクローン化しにくいようにも思います。
引用元
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