Gemini Lake Celeron N4100を搭載するWindows 10 ミニPC「Alfawise T1」。DDR4のメモリ 4GB、ストレージは64GB eMMCとなる本製品ですが、拡張性の高いミニPCらしく、M.2 SSDの増設・換装、2.5インチ HDDの増設が可能です。
このAlfawise T1をGearbestさんより提供いただきましたので、レビューします。なお、今回の記事はスペック・外観・ベンチマークなどの基本編となり、別記事にて実際のレスポンス・内部の構成・SSDの増設などをレポートします。
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Alfawise T1のスペック
基本スペックは以下となります。
- CPUは、Apollo Lakeの後継となるGemini Lake N4100、4コア、 2.4GHz
- メモリーはApollo Lake世代のDDR3からDDR4となり、搭載量は4GB(増設不可)。DDR3と比較するとDDR4のメモリは高価なため、多くのGemini Lake搭載機のメモリは4GBとなっています
- ストレージはeMMC 64GB。ただし、M.2 SSDに換装可能であり、2TBまでの2.5インチ HDDを増設可能。なお、製品情報ではM.2 SSDのサイズは2242となっていますが、2280サイズも掲載可能であり、私は既に2280サイズのものを購入済
- GPUは、 Intel HD Graphics 600。Apollo LakeのIntel HD Graphics 500より型番は上ですが、後段のベンチマークのとおり、私が計測した範囲ではベンチマークはやや奮わず。
- ポート類は、HDMI×2、USB Type-C、USB 3.0×2、USB 2.0×2
- WIFIは 802.11 a/b/g/n/acのデュアルバンド対応
- サイズは、16.00 x 13.45 x 3.20 cm。ミニPCとしてはやや大きめのサイズでもありファンレス
- OSはWindows 10 Homeがプレインストール
私としては、ファンレスであることが大きなメリット。一般的に、Stick PCあるいはミニPCでは、その小さなサイズのため、小さな高回転のファンを搭載することが多いのですが、高回転ゆえのファン音の大きさが気になります。その点、Alfawise T1は全く無音であり、ブログ記事編集などの作業に集中できます。
なお、同じくGemini Lake N4100を搭載のBeelink S2とAlfawise T1は別製品と勘違いしていたのですが、全くの同一製品。Beelinkのブランド名を変えたものがAlfawiseとなるようです。
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外観
続いて外観のレビューです。全般的には、想像よりもサイズは大きいものの、プラスチック製の外装ではありますが、天板は基盤をデザインとしたクリア塗装が施されており、質感はわるくありません。
ノートPCと異なり、ミニPCに過度の質感を求めることはないとは思いますが、ご参考まで。
▼外箱は鮮やかな侍ブルー
▼外箱の横には、2242サイズのM.2 SSD、2.5インチのHDDを増設可能とあります。
ミニPCでは、SSD、HDDを増設可能なことは一般的ですが、前述のとおりこのT1では、2242サイズの代わりに2280サイズのM.2 SSDも増設可能です。
私は既に2280サイズのSSDを購入済なのですが、SSDへの換装・内部の基盤の構成などは別記事にてレポートします。
▼侍ブルーの外箱に対して、内箱は黄色を基調としたカラフルなもの。
▼本体と付属品。
ACアダプターは日本の電源にマッチするよう、Gearbestさん側でUSプラグのものを選択いただいたようです。
HDMIケーブルが2本付属していたのはうれしい誤算。また、写真は割愛していますが、説明書の留意事項は珍しいことに日本語表記もあります。
▲クリア塗装の天板は、写真の写り具合(色彩)が角度により異なるのですが、こちらの写真が実際の色合いに近いもの。
▼天板より。
写真ではくすんで見えるのですが、鮮やかなクリア塗装です。左下に「Gemini Lake」の文字があります。
▼サイズ感がわかるように、iPhone 6と重ねて撮影
▼電源ボタン側のサイド。
左より、マイク、USB Type-C、USB 3.0 × 2、Mini SD カードスロット、電源ボタン
▼反対サイドより。
左より、セキュリティ キーホール、電源ポート、HDMIポート × 2、有線LANポート、USB 2.0 × 2、イヤホンジャック。USB 2.0が2個密接しており、やや挿しにくい状況になることも。
▼残る2つのサイドには通風スリットがあります。
▼上の画像の上方にある2つのネジを外すと、2.5インチHDD取付のスロットのアクセスできます。別記事にて確認しますが、USB接続となっているはず。
ベンチマークスコア
Geekbench、ドラクエベンチマーク、Cinebenchのスコアを計測しましたが、GPUをメインとしたドラクエベンチマークにおいてはApollo LakeのIntel HD Graphics 500よりも劣る結果となりました。
Gemini Lakeaのベンチマークスコアの公開が少ないなか、これが実力なのか、あるいは設定などに起因するものか、現時点では不明です。
▲Geekbench 4のスコア。上は本製品、下はApollo Lake N3450を搭載するJumper EZBook 3 Pro。
Single-Coreは1766となり、Apollo Lake N3450の25.8%増し、Multi-Coreは5082となり、Apollo Lake N3450の19%増し。
海外サイトでは概ねApollo Lake N3450の25%増しとあったのですが、ほぼ同結果に。
▲ドラクエベンチマークのスコアは1818。Apollo Lake N3450では2200程度はいくのですが、Gemini Lakeの本製品はなぜか揮わず。海外サイトでもGPUのベンチマークは想像よりも低いとあったのですが、その要因などはじっくりと探ってみます。
▲▼San Disk製のeMMCのCrystalDiskMarkのスコアです。他のeMMCと比較しても遜色のないスコア
使用感(前出し)
実際のレスポンス、 Apollo Lakeとの体感比較においては、さらに使い込んだ後に別記事にてレポートしますが、数時間ほど使用した範囲でのコメントは以下です。
なお、普段使いと同様に、Webサイト閲覧、ブログ記事編集、軽めの画像編集でのApollo Lake N3450との比較での使用感です。
- Webサイト閲覧程度では、Apollo Lake機とほとんど違いを感じず。
- 本製品のストレージはeMMC、比較した端末はSSD化していますが、画像編集時の小気味よさでは、大きく体感できるものではないものですが、本製品が優位。
- 本製品のストレージをSSDに換装すると、さらにサクサクに感じるはず。
▼比較対象としたApollo Lake機はこちら
まとめ
当記事では、Gemini Lakeを搭載するミニPC「Alfawise T1」の概要、外観、ベンチマークを主として記載しました。実際の使用感や拡張については別記事としますが、製品受領後間もない現時点でのポイントは以下のとおり。
- 私の利用範囲であるWebサイト閲覧、ブログ記事編集、画像編集においては、Apollo Lake N3450と大きく体感できるほどのレスポンスではないものの、やや負荷のかかる作業では確実により小気味よいレスポンス。
- CPUのベンチマークのとおり、約20%~25%のレスポンス差といったところか。ただし、GPUのベンチマークスコアはApollo Lake N3450よりもやや低位に。
- Alfawise T1自体としては、ファンレスであることが大きなメリット。Stick PCあるいはミニPCは高回転のファンで大きなファン音が響く製品が多いだけに、ファンレスは特筆すべき。
▼Gearbestの価格情報
Alfawise T1 Mini PC
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