One-netbook One Mix 3Sが販売開始となったのに伴い、私の興味はOne Mix 3シリーズとChuwi MiniBookのスペックと機能性の相違点。双方ともにCPUはCore m3-8100Yで同一であるものの、PCIeのMicro SSDを搭載するなど、スペックへのこだわりのあるOne Mix 3シリーズと、価格を抑え より普及型のChuwi MiniBookの、大きな相違があるように感じます。
そこで今回は、あらためてOne Mix 3シリーズ(特に3S)とChuwi MiniBookのスペックと機能性を比較してみました。
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スペックと価格
下表は他の記事にて掲載している、Chuwi MiniBook、GPD Pocket 2 Max、One Mix 3、Falcon 2とのスペック比較です。
さらに、One Mix 3と3S / 3S Platinum Editionとの比較はこちら。
上の記事にて記載していますが、赤枠のとおり One Mix 3 /3S / 3S Platinum Editionとの相違事項は以下。
- メモリはOne Mix 3の8GBに対して3Sは16GB
- PCIe SSDは3の256GBに対して3Sは512GB
- One Mix 3はPCIe SSD以外にSATA M.2 SSDポートを備える
- ボディ色は3のシルバーに対して、3Sはブラック、3S Platinum
- Platinum EditionのCPUはCore i7-8500Y
メモリとストレージの搭載量も異なりますが、M.2 SSDの空きポートの有無とボディ色の相違、Platinum EditionのCPUはCore i7-8500Yの相違が大きくなっています。
さて、話をChuwi MiniBookとOne Mix 3Sの相違に戻すと、CPUこそ Chuwi MiniBookとOne Mix 3 / 3Sは同じですが、MiniBookは当初 CPUをGemini Lake N4100としていたものの、One Mix 3と同じCore m3-8100Yに切り替えたこともあり、より普及型のイメージです。
ディスプレイはOne Mix 3シリーズの8.4インチに対して、MiniBookは8インチ。その他の相違は以下があります。ただし、MiniBookの仕様は正式販売に向けて微修正の可能性もあります。
- One Mix 3シリーズのディスプレイの解像度が 2560 x 1600に対して、MiniBookは1920 x 1200。ただし、私が所有する10インチのSurface GoがMiniBookと同じ解像度で十分に綺麗であり、特に小さな8インチクラスでの解像度の相違は、じっくり比較しないとわからないかも。
- One Mix 3シリーズのスタイラスペンが筆圧4096に対応している一方、MiniBookは現時点では不明ですが、筆圧2048となるでしょう。
- MiniBookのキーボードはバックライト機能がありませんが、一般的にはバックライトを使用する状況は多くないのではないでしょうか。少なくとも、私の場合はバックライト付きのノートPCを多数所有していますが、ほとんど使用していません。
- MiniBookは指紋認証なしとなります(確定的ではないのですが、公式サイトには記載がありません)。
肝心な価格の相違は以下。Chuwi MiniBookは正式販売前であり参考情報です。
▼GeekbuyingでのOne Mix 3の価格は以下となっています。いづれも本体のみのスタイラスペンなし価格です。
- One Mix 3 759.99ドル(SSD 256GB、ボディはシルバー)
- One Mix 3S 899.99ドル(SSD 512GB、ボディはブラック)
- One Mix 3S Platinum Edition 1,199.99ドル (SSD 512GB、ボディはPlatinum)
▼一方のChuwi MiniBookは、2019年6月15日時点では Indiegogoサイトで出資を募っている段階ですが、25%オフで499ドル。ストレージはeMMC (PCIe M.2 SSDを増設可)となりますが、Core m3-8100Y搭載でこの価格は安いです。過去のChuwiの事例では、スーパーアーリーバード価格よりも正式販売はやや割高になる傾向があることから、530ドル前後と予想します。
▲▼以下の公式サイトにメルマガ登録し受領したメールより抜粋。
配色、天板のデザインの相違
配色と天板のデザインは好みとなり、それほど大きな相違ではありませんが、私の好みはChuwi MiniBook。Chuwiの最近のノートPCやミニPCに共通するシックな色合いとさりげないロゴがよい感じ。一方のOne Mix 3S / 3S プラチナもよいのですが、One Mix 2Sと同様に天板のロゴはないほうがスッキリしていいかも。
ただし、色合いはカメラや照明などにより、以下の画像は忠実に表現していないこともあるかと思います。実際に、Chuwiの色合いは見る角度により多少異なりますので、後段のハンズオン動画がより実機の色を表しているようです。
▼上から順に、One Mix3S、3S プラチナ、MiniBook
キーボードの相違
一見 同じように見えたOne Mix 3SとMiniBookのキーボードですが、ポインティングデバイス周りや、Delキーなどのサイズ感が異なります。ディスプレイサイズ 0.4インチの差もあり、全般的にはOne Mix 3Sが余裕があるイメージ。
▲決定的な違いはポインティングデバイス周り。One Mix 3Sは最下段、MiniBookは一つ下のOne Mix 2Sと同様に分割されたスペースキーの中央にあります。One Mix 2Sでは左右クリックキーを分割されたスペースキーと間違うことが多々あったため、これはOne Mix 3Sが優位。
また、One Mix 3Sは「Del」キーや「,」キーがMiniBookよりも大きくなっており、大量タイピングを行う私としてはOne Mix 3Sが利便性が高いように感じます。
▲MiniBookは「Del」キーを除いては下のOne Mix 2Sをそのまま大きくしたように思えます。8インチのMiniBook、7インチのOne Mix 2Sとサイズの相違はありますが、変則的なキー配置とサイズがどれほどタイピングに影響するものか。
▼MiniBookのキーボード周りの参考に、One Mix 2Sの実機外観レビューです。
その他の機能の相違
その他の機能の相違について、ランダムに記載します。
▲上の写真は、おそらくは試作段階でのChuwi MiniBook、下の写真はOne Mix 3シリーズが採用するPCIeのMicro SSD。MiniBookはデフォルトがeMMCですが、2242サイズのM.2 SSDへの換装・増設が可能が可能であるものの、PCIe対応の2242サイズは入手しにくいかも。
▲上の画像は One Mix 3シリーズの構成ですが、USBポートは右サイドのみ。一方のMiniBookは適切な画像がないために、動画と画像の抱き合わせですが、左右の両サイドにUSBポートがあります。ポート類の利便性ではMiniBookが優位。
▲▼上のハンズオン動画の1分55秒目あたりで、右サイドにワイヤレスマウスの子機が挿入されており、右サイドにもUSBポートがあることがわかります。
▲上の画像はOne Mix 3S、下の画像はMiniBookですが、双方とも360度回転機構付きのYogaスタイルです。MiniBookは、GPD Pocket 初代とOne Mix 2シリーズを踏襲するキーボードですが、上記のキーボードの項で記載のとおり、ポインティングデバイス周りなど、One Mix 3Sはより洗練されているように感じます。
まとめ
私の個人的な興味もあり、同じブラックボディのOne-netbook One Mix 3SとChuwi MiniBookのスペックと機能性をあらためて比較しました。スペック重視のOne Mix 3S(もちろん、コスパも高い)と同じCPUを採用しつつも一部のスペック・機能を落とした普及型のMiniBookの構図かと思います。
8インチクラスのUMPCでOne Mix 3SとChuwi MiniBookのいづれかを購入候補としている場合には、スペック・機能をとるか、価格を優先するかが決め手になるのではないでしょうか。
あらためて、One Mix 3シリーズの価格情報と公式サイトへのリンクです。
▼GeekbuyingでのOne Mix 3の価格は以下となっています。いづれも本体のみのスタイラスペンなし価格です。
- One Mix 3 759.99ドル(SSD 256GB、ボディはシルバー)
- One Mix 3S 899.99ドル(SSD 512GB、ボディはブラック)
- One Mix 3S Platinum Edition 1,199.99ドル (SSD 512GB、ボディはPlatinum)
▼こちらはAmazonのOne Mix 3Sの価格情報
▼公式サイトはこちら
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