メインスマホとしての使用を前提に購入したXiaomi Redmi 5 Plus。前回の外観レビューに続き、1週間利用後の使用感のレビューです。
5.99インチの縦長ディスプレイに、ミドルクラスのSnapdragon 625を搭載し、RAM・ROMの容量の相違により2万円前後で購入できるXiaomi Redmi 5 Plusですが、全般的には普段使いとしては十分にサクサク稼働するものであり、購入して正解と思える端末です。
基本スペックとベンチマーク
先の記事「Xiaomi Redmi 5 Plus、6インチ縦長ディスプレイ・スナドラ625スマホの実機外観レビュー」にも掲載していますが、私が6インチスマホの購入を検討するにあたり、比較対象とした機種は以下です。詳細はリンク先の記事を参照ください。
比較対象機種のレビュー記事
なお、私が購入したのはXiaomi Redmi 5 Plusのグローバル版の4GB RAM、64GB ROM。グローバル版は、初期設定後に即 Google Playアプリのダウンロード・インストールが可能です。
以下は私が購入したGearbestでの販売情報・リンク先です。
ベンチマーク
お決まりのAnTuTuベンチマーク、Geekbench 4のスコア、およびWifi回線速度、システム情報を掲載しています。
なお、私のAndroidスマホ・タブレットの使用経験では、ベンチマークに劣る機種の実際のレスポンスが、ベンチマークに勝る機種よりも優れているケースもあるため、ベンチマークスコアは参考程度としています。
▼AnTuTuベンチマーク
2回計測しましたが、スコアは76000前後。比較対象としたMAZE Alpha ( CPUはHelio P25、MTK6757、 Octa Core)と同程度のスコアです。
▼Geekbench 4のスコアは、Single-Coreが865、Multi-Coreが4295。
メジャーな機種との比較では、Single-CoreはNexus 5と同程度、Multi-CoreはGalaxy S6 edgeをやや上回る程度。
Single-Coreは、私が以前にメイン機種として使用していたNexus 5と同程度となっていますが、体感上は明らかにXiaomi Redmi 5 Plusのレスポンスが優位です。
▼自宅のWifi環境(Nuro 光)での回線速度です。右のWin 10 PCとほぼ同じ結果となり速度も十分。また、同じ条件でアンテナがフル表示とならない端末もあるなか、Xiaomi Redmi 5 Plusはしっかりとアンテナフル表示です。
ちなみに、回線速度はfast.comで測定しています。余計な広告や文言なしに、サイトにアクセスして即測定が始まる便利なサイトです。
▼CPU-Zでのシステム情報
Snapdragon 625なのですが、マイナーアップデート版のSnapdragon 626と表示されています。CPU-Z以外のシステム情報ではSnapdragon 625となっているのですが。
使用感
では実際の使用感を、価格.comのレビュー項目に応じてコメントします。なお、全般的に感覚的な使用感でのコメントとしていますが、PC・スマホともにベンチマークに明らかな差がない限りは、感覚的・体感レスポンスがより重要になってくると思われます。
デザイン、携帯性
必要な機能を最適な箇所に配置すると、概ね同じようなデザインとなるため、端末毎の評価は素材の質感やベゼル幅・パーツの造り込みなどの積み重ね、全体の醸し出す雰囲気によるものとなるでしょう。
- Xiaomi Redmi 5 Plusはオーソドックスなデザインで、背面もガラス製とするなど尖った造り(指紋がつきやすい)もなく好感が持てます。
- 特徴としては、最近多くなった、アスペクト比18:9の縦長ディスプレイですが、5.5インチのサイズ感そのままに、5.5インチをお使いでしたら全く違和感はありません。
- 背面の指紋認証、右サイドの音量ボタン・電源ボタンともにタッチしやすい位置にあり、操作性は十分。
▼ベゼルレスではありませんが、左右のベゼルは狭く野暮ったさはありません。上下のベゼルは、より狭い端末も多くあるなか、やや太め。
▼背面の指紋認証は捜査しやすい位置にあり、反応も十分。他端末では指紋認証を一切使用しなかったのですが、初めて利用してみると即ロック解除となり便利なものです。
レスポンス
私のこの2年間のメインスマホは、Huawei honor6 Plus、goo g07だったのですが、この2機種のレスポンスがイマイチだったこともあり、Xiaomi Redmi 5 Plusのレスポンスはかなりサクサクに感じます。
具体的には以下となりますが、2017年1月に購入のエントリー機 goo g07 (8コア、MediaTek MT6750)との比較となるため、言い過ぎ感もあるかと思います。また、ゲームなどの負荷のかかるアプリは未使用でのコメントです。
- ホーム画面の遷移、SNSなどの軽めのアプリの起動・操作は比較にならないほどサクサク。
- やや重めのFXアプリでは、goo g07では数秒待たされていた操作が、ほぼ遅延なく操作可能に。
- 私はGoogle Chromeのタブを常時30個以上開いているのですが、タブ選択のカクカクした動きは残るものの、goo g07よりも改善。
- Wifi運用のもとではWifiの掴みも速く、このあたりも快適性に貢献しているものと思います。
総括的には、Webサイト閲覧、SNS、動画視聴などの通常使用においては、これ以上のパワーを持つスマホは必要ないような感覚です。上位機種を使用すると、その感覚も変わる可能性もあるのですが。
ディスプレイ
18:9の縦長ディスプレイが特徴のXiaomi Redmi 5 Plusですが、サイズ感としては5.5インチスマホと遜色ありません。ディスプレイ単体でのコメントは以下となります。
- FHDのディスプレイは単体で見ると十分に綺麗。
- ただし、他端末と比べると輝度をやや抑えているような感覚あり。明るさを70%程度に設定しても、他端末との比較ではやや暗めに感じます。
- 色調としては、手持ちの複数端末との比較では、やや黄色がかった色合いのように感じます。この色合いにより、眼には優しいようなイメージ。
カメラ
カメラにおいては検証中ですが、私はブログ記事掲載用の写真はデジイチを使用し、デジイチでは困難な近接画像などで補助的にiPhone 6を使用していますが(手持ちのAndroidではよい写真が撮れなかったため)、Xiaomi Redmi 5 Plusのカメラは十分にiPhone 6のカメラ替わりとして利用できそうです。
今回、後段のかなり圧縮した写真のみの掲載となりますが、カメラ機能の雑感は以下となります。
- 暗めの室内では、シャープさに欠けるような感覚があるものの、ブログ記事掲載用としては十分に実用的な撮影ができます。
- オートフォーカスは普通に速いです。これまで使用した新興中国メーカーのスマホは、レスポンスはよくともカメラのオートフォーカスは遅いとのイメージがあったのですが、Xiaomi Redmi 5 Plusは手持ちのiPhone 6と遜色ない速さ。
- それほど明るくないシングルレンズのため、ボカシを効かせた写真は難ありか?(確認中)
▼かなり圧縮していますが、普段のデジイチでのブログ記事掲載用の写真と同様に撮影した画像です。ブログ記事用としては十分に実用的です。
SIMでの運用
技適マークのことがあるため声高には言えないのですが、ドコモ回線(旧Freetel)を挿して1週間運用しましたが、(ドコモのプラチナバンドには対応していないものの)千葉市内から都内山手線内では通常どおりに普通に繋がり、速度も他端末と変わるものはありません。
また、先ほどソフトバンク回線(Y!mobile)SIMを挿して運用を始めたのですが、こちらはプラチナバンドも含め対応しています。
なお、上記はXiaomi Redmi 5 Plus グローバル版での使用に基づいたものです。
バッテリー
Xiaomi Redmi 5 Plusも含め、「Snapdragon 625を搭載するスマホはバッテリー持ちがよい」とのコメントが多く期待していたのですが、私が1週間使用する範囲では「並み」のバッテリー持ち。
確かに、手持ちのMediaTekを搭載するスマホと比較すると、感覚的にわかるほどバッテリーは持つようですが、Xiaomi Redmi 5 Plusは設定などを煮詰め、まだまだ改善の余地が十分にあるように思います。
現時点ではあくまで感覚的なものであり、今後の検証においては数値で確認したく思います。
まとめ
5.99インチの縦長ディスプレイ、Snapdragon 625、メモリ4GB・ストレージ64GBを搭載しながらも、2万円ちょっとで購入できるXiaomi Redmi 5 Plus。普段使いなら十分なレスポンスと、使い勝手も特に課題もなく、扱いやすい端末に仕上がっています。
私はメインスマホとして利用するつもりですが、少なくともバッテリーにヘタリを感じ始めるであろう1年間は十分に活躍してくれそうです。
▼こちらも参考。2カ月使用後の再レビューです。
▼以下は私が購入したGearbestでの販売情報・リンク先です。
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