先日の記事「Stick PC vs ミニPC、発売時期が異なる2種をあえて比較してみた」にて、「Stick PCを持っている私としては、海外で展開しているミニPCに興味津々」とお伝えしましたが、そのミニPCのなかでも惹かれる製品が「VOYO VMac」。
発売から約半年以上経った、今さらながらの記事ですが、また、国内でのレビュー記事も少ないなか、VOYO 公式サイト・海外でのレビュー等を頼りに、あらためてその魅力を確認してみました。
※トップ画像の出展元:VOYO公式 VOYO VMac miniPC サイト)
VOYO VMacの基本スペック
VOYO VMacの特徴の一つとして、メモリ・SSDなどの拡張性が高いことがあります。下表は2017年8月23日にてGearbestで流通しているVOYO VMacを整理したものです。
▼Gearbest、Geekbuyingより、VOYO VMacを抽出
VOYO VMac (Gearbest)
VOYO VMac (Geekbuying)
スペック表にない部分も含め、いくつかコメントです。全般的に、エントリーモデルは2万円未満であり、また、エントリーモデルでも拡張性の高さは他モデルと同一となり、かなり魅力的な製品です。
- 上表以外のところでは、(通販サイトで流通しているものではなく、ユーザーでの対応となりますが)最大搭載量については、メモリは8GB、SSDは512GB、さらに 後述のとおり、2.5インチのSATA HDDも搭載できます。
- eMMC、あるいはSSDを搭載しているため、HDDを起動ディスクにすると遅くなりますが、余っているHDDをデータ保存用として追加できるのは魅力的。
- なお、上表右端のエントリーモデルの構成ですが、ストレージはeMMCと思い込んでいたのものの、どうやらSSDのようです(GearbestのQ&Aにて、SSDであることを明記)。
- CPUは、Appolo Lake N4200 (Pentium)、あるいはN3450 (Celeron)。私は、N3450を搭載するノートPCであるJumper EZBook Proを使用していますが、Webサイト閲覧、過度に重くない画像編集、動画視聴はかなり快適。全く問題はありません。
- Wifi、Bluetoothは未搭載ですが、上表・以下のとおり、LANポート、USB3.0ポートを3つ搭載しているため、特に懸念すべきことはないとの認識です。Stick PCなど、この類の小型のPCは概ねWifiの繋がりが弱い傾向にあるため、ここはLANポート搭載で正解でしょう。
(画像出展元:VOYO公式 VOYO VMac miniPC サイト)
なお、上記の公式サイトによると、追加搭載できるストレージは、SSDの他に2TBまでのSATA HDDもサポートしています。12cm角の小さなボディながら、この拡張性の高さは抜群。私はお遊び用端末としても欲しくなってきました。
ちなみに、以下の海外サイトにて、外箱を外した内部の写真、HDDを搭載した写真を確認できます。これらの写真をみると、ますます弄りたくなってきます。これほど小さなマザーボードで、多くのポート類・スロットを搭載していることに感心してしまいます。
Review of Voyo VMac Mini PC with Celeron N3450 / Pentium N4200 SoC – Part 1: Unboxing and Teardown
基本スペック以外の特徴、惹かれる事項
※画像は、Gearbest、あるいはGeekbuyingへのリンクです。
▲広告に惹かれたのですが、よくもわるくも「MAC Miniよりも小さい」ことを前面に出しています。VOYOのノートPCのデザインは、中国の他メーカーほどMacBook Airを意識しているようには思えないものの、ミニPCではデザインといい、MAC Miniをかなり意識しているようです。
▲Atomを搭載するStick PCでは、以下のリンク先記事でわかるとおり、その排熱で苦労したのですが、VMacではその小さなボディで排熱を効率的に行うため、アルミ製のラジエーターにファンを備えています。そして、そのファンはtemperature control motorとあることから、温度で制御しているようです(CPUに負荷がかかった場合にファンが稼働)。
なお、ファンによる騒音、冷却効果ですが、以下の海外サイトの中ほど(Stress Test, Fan Noise and Power Consumptionの見出し)に、「負荷の度合により、ファンの回転・騒音は可変するのだかが、やかましいものではない。ファンのおかげで、温度上昇は抑えられている」との記述があります。
Voyo (V1) VMac Mini Apollo Lake Mini PC Review
▲こちらで気になる記載が、得体のしれないプレインストールアプリが2つあるとの情報。簡単にアンインストールできるようですので影響はないのですが。
まとめ
このVOYO VMacは発売から半年以上が経過していますが、小さなボディながらも拡張性は高く、基本スペックもソツなく抑えており、今でも十分に魅力的。今となっては、スペック的に見劣り感のある、Atomを搭載するStick PCより満足感を得ることができるのは間違い。
悩ましいのは、あと少し出費すると、同じく中華製のノートPCが購入できてしまうこと。同スペック帯のコスパに優れた製品をお探しの場合、拡張する予定がある、弄れる端末ならミニPC、一般的な使用目的なら、出費を少しプラスしてノートPCとの選択肢もありかと思います。
▼2018年4月3日 追記。ミニPC ACEPC AK1の実機レビュー
▼Gearbest、Geekbuyingより、VOYO VMacを抽出
VOYO VMac (Gearbest)
VOYO VMac (Geekbuying)
▼私が購入した、Jumper EZBook 3 Pro
https://winandinet.jp//entry/post-3281/
Jumper EZBOOK 3 PRO Notebook – DUAL BAND WIFI VERSION (Gearbest)
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