昨日(2018年9月17日)、Teclastより10.1インチのAndroidタブレット「Teclast T20」が発売となりました。AnTuTuベンチマーク 10万越えのデカコア MT6797 (X27)を搭載、メモリ 4GB、ストレージ 64GBにLTE対応、前面・背面ともに1300万画素のカメラを搭載する、Teclastの10インチクラスのタブレットではフラッグシップ機的な位置づけになっています。今回は、このTeclast T20のスペックと特徴について記載します。
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Teclast T20 実機レビュー、高い質感にして体感レスポンス・ディスプレイなどの使用感はいかに
Teclast T20のスペックと特徴
Teclastは、今年に入ってからも複数の10インチクラスのタブレットをリリースしているのですが、うち、ハイエンドよりのM20、エントリークラスのA10S、さらに参考として人気のAmazon Fire HD 10のスペックを比較しました。
参考価格として、2018年9月18日時点の価格を掲載しています。Teclastの製品はGearBestでの価格ですが、セールにより価格は流動的です。
価格帯が異なるものの、上記4製品のなかで優位な箇所を黄色網掛しています。このなかでTeclast T20の特徴は以下となります。
- ディスプレイはシャープ製、2560 × 1600の高解像度。私は同解像度のALLDOCUBE X1を所有していますが(Alldocube X1、2カ月使用後も感じるサクサクなレスポンスと視認性のよさ、価格に見合う 10コア8.4インチタブレット)、きめ細やかな描写でテキストを拡大しても粗さを感じません。
- CPUは10コアのMT6797X (X27)を搭載し、後述の実機動画でのAnTuTuベンチマークスコアは10万越えの113623
- AnTuTuベンチマークスコア 10万越えの体感レスポンスは、私の同スコア帯のタブレット(Teclast M89 実機レビュー、iPad miniクローンなれどmini3よりもサクサクな操作感。iPad mini中古よりも強くおすすめ)の操作感では、ホーム画面の遷移・通常のアプリ(ゲームは試さず)など かなりキビキビとしており、待たされ感は皆無です。サブ運用しているiPad mini 3 / iPhone6がかなり遅く感じるほどです。
- GPUのARM Mali T880は2015年2月に発表され、Galaxy S7シリーズに採用されていますが、「スマホ向けプロセッサの最大手ARMの最新グラフィックス技術」によると、「PS3の2倍以上のグラフィックス性能がある」とのこと。これならある程度のゲームアプリの操作も期待できます。
- カメラは前面・背面カメラともに1300万画素となり、また、F 2.0の比較的明るいレンズを採用しています。タブレットではカメラはおまけ程度のレンズを搭載していることが多いのですが、このT20はカメラも含め、しっかりと作り込まれています。
- スペック表には記載していませんが、背面はもちろんアルミ製。Teclastの2018年度に発売された製品はエントリー機も背面はアルミ製であり、質感も期待できます。
- バッテリーは8100mAhの大容量。大容量にもかかわらず、6600mAhのM20よりも約50g軽くなっています。
- 背面に指紋センサーがあり、指紋認証が可能。
イメージ画像、実機動画でみるTeclast T20
続いて、スペックと特徴について、イメージ画像と実機動画で補足します。
▼CPUはデカコア MT6797X (X27)
X20と比較していますが、X20でも普段使いなら何のストレスもないほどにサクサクです。X27はX20より優位となるため、その動作にはさらに期待。
▼ディスプレイはシャープ製で、2560 × 1600の高解像度。さらにAnti-fingerprintsとあり、防指紋も期待できます。なお、仕様には記載がないのですが、ディスプレイはTeclastのエントリー端末でも採用しているOGSパネルであることに間違いはないと思われます。これにより、ディスプレイ面と液晶面の隙間が少なくなり、鮮やかな描写が期待できます。
▼充電はUSB Type-C。HDMIポートがないのですが、外部出力の場合にはUSB Type-C・HDMI変換ケーブルを別途購入することで対応できます。 申し訳ありません。実機に変換ケーブルを接続し確認しましたが、外部ディスプレイ出力できませんでした。HDMI変換ケーブルにより外部映像出力できる機種は一部の機種に限定されるようです。
▼技適の関係もあり、本文には記載していませんがLTE対応です。なお、指紋センサーは背面にありますが、背面中央からオフセットされた位置にあり、操作性も問題なさそうです。
▲このイメージ画像でも、アルミ製の背面の質感のよさを感じとれることでしょう。
▼カメラはおまけ程度のタブレットが多いなか、前面・背面ともに1300万画素。オートフォーカスの速度などはスペックのみでは推し量ることができないのですが、T20の実力やいかに。
▲実機の動画です。ここで読み取れる大きなポイントは以下です。
- アルミ製の背面は質感高い。
- 前面ベゼル幅は、他メーカー・他製品と同様にイメージ画像より太め
- AnTuTunベンチマークスコアは113623(1分2秒あたりを参照)、ゲームアプリもサクサクと動作
まとめ
Teclast T20のスペックと特徴をみてきましたが、あらためて特徴を整理すると以下となります。(Teclastサイトに記載はないものの)Teclastのフラッグシップ機と呼ぶにふさわしい、ハイエンド寄りの製品に仕上がっています。2018年9月18日時点のGearBestでのセール価格は209.99ドル・23,761円。スペック・価格帯が異なりますが、日本で人気のAmazon Fire HD 10と比較しても、同等以上のコスパ度です。
- CPUはデカコア MT6797X (X27)を採用し、AnTuTuベンチマークスコアは10万越えとなり、サクサクな動作であること間違いなし
- 10.1インチのディスプレイはシャープ製、2560 × 1600の高解像度
- カメラは前面・背面カメラともに1300万画素
- バッテリーは8100mAhの大容量にもかかわらず、重量は約505gと軽め
- 背面はもちろんアルミ製
- その他、USB Type-C、GPS、デュアルバンドのWi-Fi、LTEと機能機能も充実
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▼GearBestの価格情報。セールにより価格は流動的ですが、セール開催中の2018年9月18日時点の価格は、209.99ドル・23,761円。第1弾のセール期間は終了しましたが、9月30日まで100個限定にて、クーポンコード「GB&TAT204G」を使用することにより、209.99ドル / 23834円となります。
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コメント
いつも大変参考にさせていただき、拝読させて頂いております。
本記事の記載内容にある、
▼充電はUSB Type-C。HDMIポートがないのですが、外部出力の場合にはUSB Type-C・HDMI変換ケーブルを別途購入することで対応できます。
とのことですが、現在、実機およびType-C HDMI変換ケーブルで接続しておりますが、外部モニタ設定箇所はキャスト項目(Wi-Fiディスプレイ)しか見当たりません。
どこで設定するかお解かりであればお教え頂けますでしょうか。
大変申し訳ありません。私も実機をType-C HDMI変換ケーブルに接続し試してみたのですが、ディスプレイ出力できていません。
確認したところ、ディスプレイ出力機能を持つUSB Type-CはGalaxyなどの一部の機種に限定され、Teclast T20は未対応と思われます。
私は別の端末で接続する目的でType-C HDMI変換ケーブルを購入したのですが、変換ケーブルの製品説明にも「Type-C搭載、映像出力対応なら」との明記がありました。