見落としていましたが、Ryzen 3を搭載しコスパに優れ、特に海外で人気のミニPC「T-Bao TBOOK MN25」のCPU Ryzen 5 2500UをRyzen 3 2200Uに下げたモデル「MN22」が発売となっていました。衝撃なのはその価格。NVME対応の128GB SSD、メモリ 8GBを搭載しつつも、Banggoodのクーポン価格は219.99ドル(約24,000円)。今回は「MN22」のスペックを確認してみました。
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T-Bao TBOOK MN22のスペック
CPUをグレードダウンしたMN22もMN25と同様に、NVMe対応のPCIe接続のSSDを標準装備していることが大きなポイント。
CPU | AMD Ryzen 3 2200U (2コア 4スレッド, 最大3.4GHz) |
GPU | Radeon Vega 3 |
メモリ | 8GB DDR4(最大16GB) |
ストレージ | 128GB PCIe / NVME対応 SSD、2.5インチ SATA SSDを増設可能 |
WiFi | 11b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB 2.0 x 2、HDMI、DP、有線LAN |
サイズ | 12.8 x 12.8 x 5.0 cm、1.2kg |
OS | Windows 10 プレインストール |
上記スペック表はMN25の記事で使用のものをベースにしていますが、MN25とMN22の相違事項はCPU / GPU / SSDの搭載容量のみ。その他は同じです。
ここで気になるのはMN25の Ryzen 5 2500UとRyzen 3 2200Uのレスポンスの相違。いつものように、Geekbench 5のスコアで比較してみます。
▼Geekbench 5のCPUベンチマークスコア。
上から順に、Ryzen 5 2500U、Ryzen 3 2200U、Core i5-Core i5-5257U、Core i5-5300U
▲ざっくり言えば、インテルのCPUでは第5世代のCore i5相当の実力はありそうです。同CPUを搭載の、以下のPCの使用感では、Webサイト閲覧、動画視聴、オフィスソフトでは全く問題なし、普通にサクサクと動作します。
▼CPU的には概ね同レスポンスの「CHUWI CoreBox」は、Amazonでは4万円弱、Banggoodのクーポンセール時には260ドル前後であることを考慮すると、PCIe SSDを搭載してクーポン価格 219.99ドルのMN22のコスパ度の高さが際立ちます。
T-Bao TBOOK MN22の外観と機能
外観、サイズとしては一般的なMN22。豊富なポート類も他のミニPCと同様です。
▼USB Type-Cはありませんが、USB 3.0 x 4、USB 2.0 x 2と十分。前面にUSBポートがあることは、頻繁にUSB機器を抜き差しする私としてはありがたい。
▼本体に対して、ACアダプターはやや大きめ。
▲▼標準装備のSSDは128GBと少ないのですが、以下などのPCIe SSDに、背面からアクセスして換装することができます(ただし、OSクローンや再インストールが必要)。
▲MN22ではPCIe SSDの接続は旧規格と思われ、上記のSSDを活かせるほどの速度は出ないと思います。このため、より安価なPCIe SSDでもOKです。
まとめ
第5世代のCore i5相当の実力でありながらも安価で購入できる「MN22」。在宅勤務の場合にも、よほど重たくないAccessやExcelでない限りはサクサクと動作します。また、Ryzen 3のようなCPU・GPU統合型の場合、メモリの増設でGPU系のベンチマークスコアはアップするため(MINISFORUM UM300のメモリを増設・デュアルチャンネル化、ドラクエベンチスコアは約25%アップ)、メモリを16GBに増設することも有効です。
▼クーポン「BGEP2TB」の利用により 219.99ドル、10/1まで。個数限定のため、早期にクーポン終了となる可能性もあります。
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