ふと、価格.comのデスクトップパソコンの売れ筋ランキングを確認してみると、ドスパラのStick PC「DG-STK4」が15位に(※)。そして、AmazonのデスクトップPCのカテゴリーでは、Stick PC「Compute Stick M1S」がベストセラー第1位に(※)。
私は省スペースのPCとしては、Stick PCよりも拡張性に優れたミニPC推しなのですが、上記の売れ行きからみると、まだまだStick PCも侮れない存在です。ここで、あらためて2018年5月27日現在の国内通販で流通しているStick PCの一部をピックアップしてみました。
※ いづれも2018年5月27日時点です。
2018年5月現在で魅力的な、Windows 10 Stick PC
冒頭の価格.com、Amazonで売れ行きの、あるいは魅力的なStick PCのスペック比較です。比較対象は以下の機種となります。
- 価格.comのデスクトップパソコンの売れ筋ランキング 15位のドスパラ・DG-STK4
- AmazonのデスクトップPCのカテゴリー ベストセラー1位のCompute Stick M1S
- Stick PCとミニPCの中間の位置づけですが、Apollo Lakeを搭載するVANGOOD VG17
- 私が所有のミニPC ACEPC AK1
私がサブ的に運用している「DG-STK3(DG-STK3、もっと早く購入すべきだったStick PC。Core 2 Duo機との体感比較レビュー)」は、スペック的に見劣りするため未掲載です。
上表において、
- 価格は2018年5月27日時点となります。
- 他製品と比較し優位な事項は黄色網掛けとしています。
冒頭の画像は、所有のACEPC AK1とDG-STK3ですが、ファンレスのDG-STK3では本体が相応の熱を帯びるため、大きなヒートシンクを取り付けています。
今回 紹介の4製品ともに冷却ファンが装備されており、排熱の課題はクリアしていると思われますが、気になるのが冷却ファンの音量。例えば、私のACEPC-AK1では一般的なノートPC以上の音量でファンが回転し、ファンレス化を検討しているほどにやかましく感じることもあります。
より小さなStick PCでは、小さなファンによる高回転で風量を確保しているはずであり、その音量は本体に接しない限りは確認できず、気がかりです。
では、この冷却ファンのことはさておき、製品毎の一口コメントです。
DG-STK4
約16,000円の価格は魅力的であり、2GBのメモリも厳しいものの、Webサイト閲覧・軽めのオフィスソフトでの通常利用なら特段の問題はなし。
厳しいのは、ストレージが32GBである点。私のDG-STK3も同様に32GBであり持ちこたえているのですが、動画・画像などをある程度 保存し、Windowsの大型アップデートとなった際には、アップデートの一時ファイルの保存も厳しい状況になる可能性もあります。
Compute Stick M1S
こちらは、メモリ4GB、ストレージ64GBとDG-STK4より余裕があります。DG-STK4との価格差は約4,000円ですが、価格差に見合うほどの価値はあります。
ただし、これを言ってしまえばStick PCの意味合いが薄れるのですが、また、他の3製品にも共通することですが、あと数千円出すと同スペック、あるいは同スペック以上のノートPCを購入可能となるのが悩ましいところ。
VANGOOD VG17
▲こちらはVANGOOD VG17と同型のGuleek i10。VANGOOD VG17と同じ製造元と思われす。文末を参照。
サイズ的にはStick PCとミニPCの中間の位置づけとなる製品です。
中国製のノートPC・ミニPC類の主な製品は概ね知っているつもりだったのですが、このVANGOOD VG17を見落としていました。
あらためてスペック上の魅力を掲載すると以下となります。
- 最大の特徴は、Apollo Lake Celeron N3450を搭載すること。
- ストレージは32GBと少ないのですが、M.SATAのSSDを搭載可能です。
- その他、USB Type-Cや有線LANポートも備えており、拡張性も高い。
サイズの長辺は一般的なミニPCよりもやや大きく、Stick PCよりもミニPCのカテゴリーに入るとも言えるでしょう。ただし、本来のStick PCの使用目的の一つである「外出先の共有PCやディスプレイに接続して使用」に対しては、Stick PC的な使い方もできそうです。
▼こちらは、参考までのACEPC AK1のレビュー記事です。Stick PCを携帯用ではなく小面積の小型PCとして扱うなら、拡張性が高いミニPCがおすすめ
まとめ
勝手ながらに旬を過ぎたと思っていたStick PCですが、価格.comの人気製品、あるいはAmazonのカテゴリー内で上位にランクインしているとは、まだまだ需要がありそうです。うち、Stick PCかミニPCか微妙な位置づけとなるものの、SSDも搭載可能なApollo Lake機「VANGOOD VG17」はかなり魅力的。
▼海外通販サイト「Gearbest」を巡回していると、「VANGOOD VG17」と全く同じ製品「Guleek i10」が販売されていました。以下の画像では価格は未掲載ですが、2018年5月28日現在の価格は18,366円となっており、Amazonより3,500円ほど安くなっています。
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