2018年5月に出荷予定となっている、ポータブルWindowsゲーム機の「GPD Win」の後継となる「GPD Win 2」。海外のレビュー動画(GPDの動画でしょうか?)やIndiegogoサイトをみると、ゲームをしない私にとってもかなり魅力的な端末。
基本スペックの高さはもとより、内部の構成の動画や画像をみるとその造り込みの良さから、是非とも弄ってみたくなってきます。
今回はこの「GPD Win 2」について、ポータブルWindowsゲーム機以外の要素も含め、私が感じている魅力を記載します。
GPD Win 2の特徴
※以降も含め、画像はGeekbuyingへのリンクです。2018年1月31日時点でのGeekbuyingの価格はUSD649.99(期間限定)となっています。2018年8月21日時点のセール価格は699.99ドル(79,216円)となっています。
Indiegogoサイト(リンク切れ)に記載のGPD Win 2の特徴(What is GPD Win 2)のうち、ゲーム機としての特徴以外で、私がGPD Win 2の魅力を感じる事項・仕様は以下です。一部の特徴は、原文を意訳しています。
- 洗練された外観デザインは、ドイツのレッドドット賞(注)受賞チームと共同で開発
- シャープ製LCD 6インチパネルを搭載
- Kaby Lake Core m3-7Y30プロセッサを搭載
- 128GB M.2 SSD(サイズは2242)を標準装備
- メモリは8GBを搭載
- 温度制御機能のある、2000〜10000rpmの可変式ファンを装備
- アルプス電気製3Dジョイスティックを採用
- 底面には、M.2 SSDカードを簡単に交換できるようにカバー付きスロットを搭載
- 排気口は背面に。これは排気口が側面にあったGPD Winへのユーザーの意見(手で持った際に妨げになる)を反映してのこと
- 2×4900mAhの大容量かつ高密度のポリマーリチウムバッテリーを使用
(注)レッドドット賞とは、ドイツ・エッセンのDesign Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンター)が主催する国際的なプロダクトデザイン賞(ウィキペディアより)とのこと。
Indiegogoサイト(リンク切れ)には開発に携わった方々の写真が掲載されていますが、デザイン・エンジニア・マーケティングと実に多くの方が関与しており、デザインからマーケティングにいたるまで、GPD Win 2に対する意気込みが感じとれます。
▲GPD Win 2のスペックを、GPD Win 1、GPD Pocketと比較。スペック表のみでは、GPD Win 1から単に正常進化のように思いますが、上記の1~10の特徴を含め、以下の動画を参照すると、ユーザーを虜にするような工夫が随所にあります。
この動画から、私が感じた魅力は以下となります。
- ゲームのベンチマーク結果は、対GPD Win 1比較では最大3倍程度も高速。動画をみると、GPD Win 1よりもかなり速いことが明確にわかります。
- 赤外線温度計にて対GPD Win 1との温度の比較を行っていますが、GPD Win 2よりも温度は低く、GPD Win 2の冷却ファンがしっかりと機能しています。この冷却ファンは、2000〜10000rpmの可変式となっており、10000rpmとはかなりの高回転です。私のMacBook Airは最大6000rpmですが、6000rpmで回転時にはかなり激しい音量となっています。動画では確認できなかったのですが、GPD Win 2のファンの音量が気になります。
- M.2 SSD(サイズは2242)の交換は、カバー付きスロットを開けることにより簡単。ネジ2本で交換可能。GPD Win 2のサイズから、小さな2242サイズで仕方がないのですが、大容量のものに交換する場合には、2242サイズのM.2 SSDは選択肢が多くないのがネックか。
- 裏蓋を外し内部の構成を確認していますが、バッテリーは取り外ししやすい位置に2段重ね(同サイズを2個)となっており、動画では簡単に外しています。動画ではバッテリーを交換可能としていますが、バッテリーの単体販売があり、ユーザーで交換可能ならよいのですが(Win 1のバッテリー単体販売は確認できず)。
- 下の画像の天板の黒い部分はABS製ですが、これを金属製に交換可能。簡単に取り外しでき、内部にスペースがあります。動画では、このスペースを利用してパーツの増設可能としています。もし、この天板のスペースを利用したパーツ増設が可能となれば、私にとってはその魅力がさらに増します。
ゲーム機以外としての魅力
GPD Win 2の特徴をみてきましたが、ゲームを行わない私が感じる魅力は以下です。
- 後述のとおり高価な端末ですが、CPUはCore m3-Y30、メモリ 8GB、ストレージはM.2 SSDと、この類の端末ではこの上ない高スペック
- SSDを換装可能、ポート類は有線LAN以外は備えており拡張性も十分
- 交換用のバッテリーさえ確保できれば、自分でバッテリー交換が可能。動画での言及どおりに、天板の空きスペースを活かしてボードの増設可能である場合には、遊び心も満載
- 一部を除き、ボディは金属製であり、質感も期待できる
私が購入した場合には、外部ディスプレイに接続しての使用が多くなりそうですが、これほどの機能・妥協しないパーツ群を使用したGPD Win 2であり、Geekbuyingのセール価格でもUSD 649.99と高価なようにも思えます。
価格について、GPD Win 2と同じく、CPUにCore m3-Y30、SSDを搭載したノートPCをGeekbuyingで探してみると、以下があります。
いづれも、以前に私が購入候補としていた端末(結局、より安価なJumper EZBook 3 Proを購入)ですが、Xiaomi Mi Notebook Air 12.5(USD 599.99) / Cube Thinker (USD 639.99)が事例として該当します。
同じWindows 10端末であるものの、カテゴリー・ディスプレイサイズ・メモリ・ストレージ容量が異なるために単純比較はできないのですが、価格差が大きくないことから、Core m3-Y30搭載機としては、GPD Win 2の価格は妥当と言えるでしょう。小さなボディにパーツを詰め込むと価格が高くなってしまうため、むしろ、安く感じるかも。
まとめ
正直なところ、GPD Win 1には興味がなかった私ですが、先日 GPD Pocketを操作して以降、その造り込みのよさに魅せられた私。他の新興メーカーとは一線を画したGPDに注目すると同時に、このGPD Win 2の基本スペックの高さと弄り甲斐のある要素満載のボディ・機能に物欲が湧いてきました。
▼出荷は2018年5月となるはずですが、Geekbuyingでは早くも期間限定のセールとなっています。
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