2015年10月に購入した、Windows 10とAndroidのデュアルOSの8インチタブレット「Chuwi Hi8」を久しぶりに使用してみると、Windowsは旧世代のCPUであるためにややモッサリしていますが、Andoridはサクサク動きます。
このデュアルOSタブレットも、2015年から2016年にかけては国内外の通販サイトで多く流通していたものの、現在(2018年1月)では新規リリースの製品もなく、在庫も僅少。海外通販サイトでは多くが「Out of stock」となっており、在庫を見つけるのもやや困難な状況です。
今回は、Windows 10・AndroidのデュアルOSタブレットのなかから、まだ在庫のある 8インチの1万円前後の製品に限定して、いくつか紹介します。
▼以下の2017年6月の記事の更新版となります。
国内通販でまだ間に合う、1万円の8インチ デュアルOSタブレット
※ 2018年1月28日時点の情報であり、価格・在庫の有無は流動的です。
※冒頭の写真は、私が所有のChuwi Hi8です。
8インチのデュアルOSタブレットの留意事項
ワンタッチでWindowsとAndroidの切替ができ(再起動を伴うため、切替に1~2分要します)、遊び要素満載のデュアルOSタブレットですが、まずは、2015~2016年に発売された8インチのデュアルOSタブレットの留意事項を、いくつか列挙します。
全般的には、下記の留意事項以外にも、Android側がルート化されており一部のアプリが使えない、端末固有の問題でWifiの感度が弱いケースもあり、ちょっとした不具合の可能性があることを前提にする必要もあります。
- ストレージの空き容量が少なく、Windowsの更新ができない場合が多い。多くの製品が32GBのストレージにWindowsとAndroidが同居しています。Windowsの更新のためには、一定量の空き容量を確保する必要がありますが、空き容量の少なさから更新できない可能性大です(私のChuwi Hi8のストレージ容量は32GBなのですが、容量不足のため更新できず)。
- Windowsの細かい操作には、マウスが必須。Windowsの小さいアイコン、テキストリンクなどを指タッチするのは作業訓練的な厳しさがあります。このため、Windowsをメインで使用する場合にはマウスが必須となります。
- Anodroidの更新はない。チップセット・メーカーのサポートの関係で、Andorid 5から更新はありません。
- バッテリーの持続時間には期待しない。WindowsはAndorid / iOSほどにバッテリー持ちがよいものではなく、また、Android向けの省電力CPUを使用していないため、Andoridもそれほどバッテリー持ちがよくはありません。私のChuwi Hi8では、Windowsでは2時間、Androidでは4時間程度のバッテリー持ちです。
上記の留意事項があるのですが、1万円ほどで購入できるデュアルOSタブレットであり、バッテリー持ちを気にせずに自宅でのおもちゃとして利用するには十分です。
特にAndroidを動かすには、(当時としては)オーバースペック気味のCPUを搭載しているため、Androidは小気味いいほどにサクサクです。
▼私のChuwi Hi8のAndroidにおけるAnTuTuベンチマークのスコアは54,048
▲▼以下で紹介の、現在も販売している7インチタブレットのスコアが27,393であり、今でも十分以上に通用するスコアです。以降に紹介のデュアルOSタブレットは、私のChuwi Hi8と同等以上のスペックであるため、Androidのレスポンスに問題はありません。
▼今回紹介のタブレットよりも下位のCPUを搭載するChuwi Hi8ですが、Windows 10の使用感をあらためて確認してみました。
2018年1月28日時点で在庫のあるデュアルOSタブレット
冒頭のとおり、在庫のある商品がかなり少なく、製品も限定され、価格・在庫ともに流動的です。また、海外通販の場合、送料が確認できた場合には送料を明記していますが、確認できなかった場合には送料を加算する必要があります。
▼2018年5月6日 追記。スペックは以下に掲載の4製品と同じですが、かつての人気製品の後継版となる(スペックは変わらず)Chuwi Hi8 Airが断然おすすめ。1万円とはなりませんがアルミ製ボディで質感高いです。
▼掲載するデュアルOSタブレットはこちらの4製品。
Gecoo S1を除いては、サイズ・バッテリー容量は微妙に異なるものの同スペック。Onda V80 Plus、Gecoo S1はHDMIポートを搭載していないことにも留意ください。
Teclast X80 Pro
現在は在庫切れとなっている他の製品と同様に、CPUにAtom Z8350を採用した製品。メモリは2GB・ストレージは32GBと、当時発売の他製品と同様ですが、今となってはストレージ32GBが厳しい(以降の端末も含め、64GB版はありません)。
CPUのAtom Z8350は、私が購入したChuwi Hi10 Proに搭載されているものであり、Webサイト閲覧、オフィス系ソフト、動画視聴ならサクサクと動きます。
メモリは2GBと少ないものですが、私はメモリ2GBの2 in 1タブレット(ASUS T90Chi)をほぼ毎日のように使用しているものの、メモリ不足に陥ることもなく利用できています。
▼Gearbestでは9,942円。ただし、送料は確認できず。
▼Geekbuyingでは、送料込で10,578円
Teclast X80 Pro (Geekbuying)
▼Amazonでも販売しています。CPUはZ8300と微妙に下位のものですが、Z8350と大差ありません。
Onda V80 Plus
最近では勢いの弱くなった感のあるOndaですが、2016年あたりには複数サイズ・異なるバージョンのAndroid あるいはデュアルOSタブレットを多くリリースしていました。
本機もその一つですが、惜しいところはHDMIポートを搭載していない点。外部ディスプレイに接続しない場合にはよいのですが、できれば液晶テレビなどの大画面に接続したいところです。
▼Geekbuyingでは、送料込で11,253円
Onda V80 Plus (Geekbuying)
▼Amazon・楽天市場では、ガラスフィルムは多く出回っているのですが、本体はもはや流通していないようです。
PiPO W2S
スペックとしては上のTeclast X80 Proと全く同じです。
国内の通販サイトで見かけたことのないPiPO W2Sですが、私はこの上位版となる10インチクラスの2 in 1タブレットの購入を検討していたこともあります。派手さはないですが、私が好きなメーカーの一つです。
8インチクラスのデュアルOSタブレットは白のボディのものが多いのですが、黒いベゼルのボディは逆に新鮮さがあります。
▼Gearbestでは、送料込で11,521円
▼Geekbuyingでは、送料込で11,141円
PiPO W2S (Geekbuying)
Gecoo S1
Amazonで流通しているGecoo S1です。後継版となる、上位のCPU(Z8350)を搭載したS2もあるのですが、約15,000円と価格が跳ね上がるためにS1を選出。
CPUはZ3735Fを搭載していますが、私のChuwi Hi8のCPUがZ3736F。Windows側はややモッサリしているため、本機も同様かと推察します。
解像度も1280×800と上記の製品と比較すると低いもの。ただし、私の利用経験では1920x1200に大きく劣るものではないのですが。
Amazonのレビューコメントを参照すると、初期設定で手間取ったとの書き込みが複数あり、留意する必要があります。
まとめ
国内外通販サイトで販売する8インチクラスのデュアルOSタブレットもかなり少なくなりました。一時期はChuwiのHi8 / Hi8 Proが国内通販でも多数流通していたのですが、今や探すのが難しい状態に。
15,000円前後までとなると、あと数製品ピックアップできるのですが、現在はかなりの品質となった中国メーカーも、デュアルOSタブレットが多く発売された2015年・2016年あたりは試行錯誤していた状況で、ちょっとした不具合のある製品もあります。この意味では、1万円あたりで止めておくのが正解。
繰り返しとなりますが、購入を検討する際には、メイン利用ではなく、お遊び端末として認識したほうが無難です。
▼価格はやや上がりますが、Cubeの端末もあります。HDMIポートも備え、今回紹介の製品のなかでは、Teclast X80 Proと同スペックです。
▼今回紹介のタブレットよりも下位のCPUを搭載するChuwi Hi8ですが、Windows 10の使用感をあらためて確認してみました。
▼2万円ちょっとの出費では、10インチクラスのキーボード付が購入できます。10インチでは、純正キーボードを販売しているものも多く、マウスとの組み合わせでWindowsの使い勝手が格段によくなります。
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