OUKITELよりリリースされた フル Androidのスマートウォッチ「Z32」。4コアのMTK6739、メモリ 4GB、ストレージ 32GB、2カメラを搭載することは「KOSPET Prime」と同じですが、最大の特徴は「本体・チャージャー 各900mAh、合計100mAh」の大容量バッテリーを搭載すること。合計ベースでは、KOSPET Primeの1260mAhよりもさらに大容量です。
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フル Androidのスマートウォッチの使い勝手
まずは冒頭に留意事項です。1260mAhのバッテリー容量とフル Androidに惹かれて、KOSPET Primeを購入した私ですが、今回紹介のZ32も含めて、以下の点でWear OSやAmazfit GTRのように独自カスタマイズのOSを搭載するスマートウォッチより、使い勝手が劣り、購入を検討されている場合には留意する必要があります。
- 大容量バッテリーと言えども、バッテリーは持たない。スマホと比較するとバッテリー容量は半分以下のため、スリープ状態で放置しても2日程度のバッテリー持ちと認識すべき(私のKOSPET Primeより)。
- BluetoothによるスマホとのSNSなどの通知の連携は、アプリに依存するかも。KOSPET Primeの場合、ハード的にはよいのですが、SNSなどの通知のスマホとの連携は「通知の遅延、通知すらない」など、かなりの難あり。Bluetoothの接続切れ、接続できていても通知がこないことが頻発しています。
上記を一言で表すと、「通常のスマートウォッチとしての機能・使い勝手としては、フル Androidのスマートウォッチはおすすめできない」となります。これを念頭にスペックなどを記載します。
▼通常のスマートウォッチとしての使い勝手やバッテリー持ちは、以下のAmazfit GTRなどがはるかに優れています。
▼こちらは、私がKOSPET Primeの使い勝手の改善のために、試行錯誤している記事です。
OUKITEL Z32のスペックと特徴
冒頭に記載のとおり、バッテリー容量以外の基本スペックは「KOSPET Prime」と同じとなる「OUKITEL Z32」。詳細スペックは以下となります。
- OS: Android 7.1.1
- CPU: MTK6739、4コア
- RAM: 3GB
- ROM: 32GB
- ディスプレイ : 1.6インチ、IPS、解像度 400 x 400
- LTE 対応バンド : (LTE-FDD) B1/B2/B3/B5/B7/B8/B12/B17/B20、(LTE-TDD) B38/B39/B40/B41
- Bluetooth : 4.0
- WiFi : 11a/b/g/n/ac
- カメラ : フロント(顔認識用)5百万画素、サイド 8百万画素
- GPS搭載
- バッテリー : 1800mAh(本体 900mAh、チャージャー 900mAh)、ワイヤレスチャージ
- サイズ : 26.00 x 5.00 x 1.50 cm、70g
繰り返しますが、CPU、メモリ、スクリーン、2カメラなどの基本スペックは、KOSPET Primeと同じです。スマホとしてはエントリーのCPUですが、小さなスクリーンでメモリをそれほど使用しない(バックグラウンドで稼働するアプリが少ない)スマートウォッチではサクサクと動作します。
レスポンスは以下の動画が参考になりますが、私のKOSPET Primeも動画とほぼ同じレスポンスです。
バッテリーは本体・チャージャー 各900mAh
危うく見落とすところだったため(本体に1800mAhのバッテリーを搭載と勘違い)、段落を分けて記載します。上の画像のチャージャーが異様に太いと思っていると、1800mAhのバッテリーは「本体 900mAh、チャージャー 900mAhの合わせて1800mAh」となっています。上の画像では合計88時間のバッテリー持ちとしていますが、KOSPET Primeの使用感では、スリープの状態で2日持つ程度と認識したほうがよいと思われます。
OUKITEL Z32の外観と機能性
上の画像を見ると、ベゼルが精悍な印象を与える Z32。外観と機能について確認します。
▼2番目の画像は、ウォッチフェイスをカスタマイズした KOSPET Primeですが(奥にあるのは Amazfit GTR)、Primeのフロントカメラが右サイドにあるのに対し、Z32は上にあり、より小さく目立たないようなイメージです。同じ5百万画素ですが、Z32がよりスタイリッシュに見えます。
▲顔認証に対応するフロントカメラですが、腕を上げてのスクリーンオンが機能するため、「スマートウォッチでは不要なのでは?」とも思います。実際、私はKOSPET Primeでは一切使用していません。
▼8百万画素のサイドカメラ。メモ書きの代替程度の使い方になりますが、メニューからカメラの呼び出しは、スマホよりも時間がかかります。このため、サイドカメラの使用頻度は多くないはず。であれば、フロント・サイドカメラをなくし、価格を下げたバージョンがあると注目を集めるかも。
▼サイドカメラは出っ張りがなくスマートです。
▲文字盤は複数用意されているようですが、スマホとのBluetooth連携で使用するアプリ名を探せず。スマートウォッチの場合、アプリのよしあしにより使い勝手が大きく異なるため、使用するアプリを確認したいものです。
▼ダウンロードした文字盤への変更は、こちらの記事で記載の方法が使用できるはず。
まとめ、価格情報
4コア、メモリ 3GB、ストレージ 32GBを搭載する、フル AndroidのOUKITEL Z32。KOSPET Primeをはじめ、同スペックの製品は複数ありますが、後発なだけにデザインはより洗練されているように感じます。
他の製品にない大きな特徴は、本体・チャージャー 各900mAh、合計 1800mAhのバッテリーですが、本体のバッテリーがもう少し容量が大きければさらによいように思います。
▼GearBestでの 3/28時点の販売価格は129.99ドル。KOSPET Primeよりも 約20ドル安い価格も魅力です。
▼使い勝手のよさ、バッテリー持ちでは、以下のAmazfit GTR Lite、もしくは私がメイン利用のAmazfit GTRがおすすめ。
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