
AMD Ryzen 旧世代のCPUを搭載するミニPCとして「NiPoGi P1」が販売されていますので、スペックと特徴を記載します。同モデルには Ryzen 3 3300Uを搭載するモデルもありますが、当記事では Ryzen 3 4300Uを搭載するモデルの記事です。
なお、同CPUを搭載する製品としては「NiPoGi P2」も販売されており、基本スペックとポート類は同じとなる筐体違いの製品です。
NiPoGi P1、4300Uモデルのスペック

Ryzen 3 3300Uを搭載するモデルは以下の記事にて投稿しています。筐体とポート類は同じとなる、CPU違いの製品です。
NiPoGI P1、Ryzen 3 3300Uを搭載するミニPCのスペック、フル機能 USB-Cを装備、M.2 SSDを増設可能
| CPU | AMD Ryzen 3 4300U、4コア 4スレッド、最大 3.7GHz |
| GPU | Radeon Vega 6 Graphics |
| メモリ | 16GB DDR4(16GB x 1)、2スロット、最大 32GB |
| ストレージ | 2280サイズ M.2 SATA SSD 512GB、空きスロットあり |
| WiFi | WiFi 5 |
| Bluetooth | 4.2 |
| ポート類 | フル機能 USB Type-C、USB-A 3.2 Gen1 x 6、HDMI、DisplayPort、RJ45 有線LAN、3.5mm イヤフォンジャック |
| サイズ | 128.22 x 128.2 x 51mm |
| OS | Windows 11 Pro |

▲▼上の記事にて、筐体違いの「NiPoGi P2」を紹介しています。同記事にも掲載していますが、Geekbench 5 CPU ベンチマークスコアの指標は以下です。普段使いでの体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、Alder Lake N100 / Twin Lake N150よりもやや高いスコアです。ただし、体感できるほどの差ではなく、同水準のレスポンスとなります。


▲▼上の画像は「P1」、下の画像は「P2」のポート類の配置です。双方ともに、Ryzen 3 4300Uを搭載し、ポート類も同じであることから、同じ基盤を採用していると思われます。画像のとおり、2製品のポート類の配置は天地逆となり、上の画像の「P1」の場合、メモリとM.2 SSD スロットには 底面からアクセスするタイプです。

▼樹脂製の筐体に、一般的なヒートシンクとCPUファンを備えています。製品紹介に、CPUファンの音量は 35dBとあり、(この指標通りの場合には)静音と言える部類です。

前述の「P2」と概ね同じとなりますが、スペックのその他の補足は以下です。
- メモリ、M.2 SSDともに2スロットとなり、ユーザーにて換装・増設することができます。
- Alder Lake N100の場合、メモリを2枚使用してもシングルチャンネルの動作ですが、Ryzen 3 4300Uにおいては デュアルチャンネルでの動作です(その他のRyzenも同様です)。
- 標準装備のM.2 SSDはSATA 接続ですが、空きスロットは M.2 PCIe 3.0 SSDに対応しています。
- 映像出力は、USB-C、HDMI、DisplayPortの3系統です。
価格情報
同じく Ryzen 3 4300Uを搭載する「NiPoGi P2」は メモリ 16GB / SSD 256GBのモデルもありますが、「NiPoGi P1」はメモリ 16GB / SSD 512GBのモデルがエントリー構成です(2025年12月31日時点のAmazon 販売事例の場合)。
この場合、2025年12月31日現在のAmazon 価格は、タイムセール価格 + 15%オフクーポンの利用により 37,143円。メモリ 16GB / SSD 256GBの「NiPoGi P2」が 34,580円ですので、「P1」の価格は妥当なところです。
▼悩ましいのが、Ryzen 3 4300U、メモリ 16GB、PCIe 3.0 256GB SSD、2.5G RJ45を搭載するミニPCが 30,970円で販売されていること。ブランドの認知度の高さとしては「NiPoGi」となりますが、コスパ度は以下の製品が優位です。
AMD Ryzen 3 4300U、メモリ 16GBを搭載のミニPCが 30,970円で販売中。N150より優位で、2.5G LANを2ポート搭載



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