Amazonと海外通販サイトにて、最近 製品数が増えてきた「MINISFORUM」のミニPC。Atom Z8350からミドルレンジのミニPCやStick PCまで幅広く展開されていますが、今回はそのうち、ライトユースでは遅さを感じることなく動作する製品をピックアップしました。また、6月27日時点では未発売のモデルですが、MINISFORUMの公式サイトにAMD Ryzen 5 3550Hモデルもあることも見逃せません。
AMD Ryzen 5 3550Hモデルも発売予定?
ミニPCのブランドの場合、公式サイトのないものが多いのですが、MINISFORUMは立派な公式サイトがあります。そのなかで際立つのが、6月27日時点ではIndiegogoサイトでファンディング予定と思われる AMD Ryzen 5 3550Hを搭載するモデル。
Core i7-8550Uを上回る実力の AMD Ryzen 5 3550Hですが、SSDがSATAのみであることが残念。AMD Ryzen 5 3550Hを活かすためには、NVMe 対応のSSDを装備、あるいはオプションで増設・換装可能だとよいのですが。
▼「ファンディング予定と思われる」と記載しましたが、Indiegogoサイトには明確な記載がありません。にもかかわらず、TechTabletsでは早くもレビュー動画が公開されています。Indeigogoサイトでも販売されていないのに不思議ですが、最近 異様にレビュー動画の公開が早いTechTabletsです。
▲CPUのパーフォーマンスには満足しているクリスさんですが、ファンノイズが大きいとあります。AMDのミニPCとしては、以下のT-Baoの製品も「あり」です。
MINISFORUM U700、Core i5-5257U
MINISFORUMのミニPCは、海外通販サイトではBanggoodとGearBestで販売されていますが、こちらのU700はBanggoodとGearBestでは販売されていないモデル。
Core i5-5257Uは旧世代(第5世代)のCPUとなりますが、メモリは増設可能、SSDも増設・換装可能ですが、こちらも惜しいのはPCIe SSDのオプションがないこと。
▼Geekbench 5のCPUベンチマークスコアを、Core i5-5257U(上)とJumper EZBox i3(Amazon)など安価なミニPCでの搭載例の多い Core i3-5005Uと比較。
▲Core i3-5005Uでもライトユースではサクサクと動作するのですが、Core i5-5257Uのスコアは大きく優位であるため、その動作には期待できます。となると惜しいが、やはりSSDがPCIe接続でなく、SATA接続であること。両者に劇的な差はないのですが、Windows 10の起動などPCIe SSDはより速いです。
▼一般向けで有線LANポートが2つある珍しい仕様
▼SATAのM.2 SSDは換装可能、2.5インチ SATA SSDを増設可能、メモリも増設可能ですが、やはり欲しいのはPCIe SSDのオプションがないこと。
▼120 x 136 x 46mmの外観は普通のミニPC。静音であることも特徴の一つとしていますが、こちらは実機を確認しないとわからず。
▲▼4万円台のミニPCでは、私としてはBMAX B4 Pro推し。CPUは第8世代と優位なうえに、PCIe SSDを搭載しており、海外通販サイトでは3万円台とMINISFORUM U700より安価です。
▲▼同じく Core i5-5257Uを搭載するミニPCとしては、こちらのCHUWI CoreBoxもあります。MINISFORUM U700と比較すると大柄ですが、メモリ 8GB、256GB SSDであること、価格的にもほぼ同じです(Banggoodでは安価)。
MINISFORUM U550、Penitum 5405U、PCIe SSDを増設可能
上記のU700では「PCIe SSDを増設できないことが残念」と連発しましたが、こちらのU550はデフォルトのSATA SSDのほか、NVMe対応のPCIe SSD (M.2 2280サイズ)を増設できるうえに、メモリは32GBまで増設可能です。一方のCPUはPentium Gold 5405Uとなり、こちらもU700よりもパフォーマンスは高くなります。
▼当サイトでは、Pentium Gold 5405Uを扱うのは初となりますが、Geekbench 5のCPUベンチマークは以下。上はPentium Gold 5405U、中央はU700のCore i5-5257U、下はBMAX B4 Pro 実機のCore i3-8145U。
▲Single-CoreのスコアはCore i3-8145Uと同水準、Multi-CoreはCore i3-8145Uよりもやや優位とくれば、Banggoodの4万円未満の価格では、かなりの実力のMINISFORUM U550。Banggoodでの価格は、AmazonのU700よりも安いため、PCIe SSDを増設可能であることもあわせ、MINISFORUMのベストとしては U550で決まり。
▼2.5インチ SSDの増設不可もあってか、113 x125 x 28mmと薄いことが際立ちます。
▼6月27日時点でのBanggoodでの販売価格は329.99ドル(約36,000円)
MINISFORUM S41、Celeron N4120搭載 Stick PC
上記のU700、U550以外にApollo Lake / Core i3-5005Uを搭載する、以下の一般的なミニPCもAmazonで販売されています。
ただし、上記2製品は他社製と比較し大きな特徴はないため、ここではCeleron N4120と搭載事例の多くないCPUを採用するStick PCの紹介です。
▼メモリ 4GB、64GB eMMCとエントリー構成のS41。小さなCPUファンが備わっていますが、30dBとあります。この記載のとおりなら静音仕様。
Celeron N4120とCeleron N4100ともにGemini Lake。型番どおりにN4120が新しいのですが、パフォーマンスとしてはほぼ同じ。Webサイト閲覧やオフィスソフトなら普通に動作します。持ち運び可能な超小型PCの範疇では、以下のCHUWI LarkBoxが競合。スペック、価格ともにLarkBoxが優位であり購入するならLarkBoxで決まりです。
▲紹介しておきながらも、Banggoodの価格は199.99ドルと、メモリ 4GB / eMMC 64GBとしては割高感があり、おすすめはしません。超小型PCとしては以下のCHUWI LarkBoxがおすすめ。クラウドファンディング価格となりますが、約50ドル安くスペックは上位です。
コメント