先日、速報ベースでお伝えした、AMD Ryzen 5 3550Hを搭載するMINISFORUMのミニPCですが、「DMAF5」として正式にIndiegogo サイトで出資を募っています。速報時にはSSDはSATAだったのですが、待望のNVMe 対応のSSDを標準装備となりました。これで、Core i7-8550U越えの実力を十分に活かせます。気になるファンディング価格は、メモリ 8GB、SSD 256GBの最小構成で429ドル(円換算で約45,000円)。
引用元
MINISFORUM DMAF5のスペック
8月1日時点ではファンディング中であり、今後 Flexible Goalの進捗によってはスペックアップ(基本スペックではなく機能向上)となる可能性がありますが、現時点でのスペックは以下です。
CPU | AMD Ryzen 5 3550H |
GPU | Radeon Vega 8 |
メモリ | 8GB DDR4 (空きスロットあり) |
ストレージ | 256GB M.2 2280サイズ NVMe SSD、2.5インチ SSDを増設可能› |
WiFi | WiFi 6 AX200 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB 3.1 x 4、USB Type-C、HDMI、DP、有線LAN x 2 |
サイズ | 127 x 127 x 48.2mm |
OS | Windows 10 Home |
スペックのポイントは以下です。
- Ryzen 5 3550H / Radeon Vega 8以外に、NVMe SSD、WiFi 6対応と見所満載。
- サイズ感、2.5インチ HDD / SSDを増設可能であること、ポート類は一般的なミニPCと同様だが、有線LANポートを2つ備えていることも特徴の一つ。
- CPUファンは大きなものである一方、SSDのヒートシンクは簡易的なもの。
▼Geekbench 5のCPUベンチマーク、3D Mark 11における、Core i5-8250U / Core i7-8550Uとの比較はこちら。
CPU ベンチマークはCore i7-8550Uと同水準ですが、3D Mark 11のグラフィック周りのスコアはさすが。インテルのCPU組み込みのGPUよりも、ある程度の負荷のかかるゲームもいけそうです。
▼ここで気になるのが AMD Ryzen 5 3400Gを搭載するミニPC「Chatreey S1-A320」とのベンチマークスコアの相違。Geekbench 5のスコアはRyzen 5 3400Gが勝っています。
MINISFORUM DMAF5の外観と機能
CPUとGPUは高スペック寄りである一方、外観はミニPCとしては標準的なサイズとデザインです。
▼外枠・内枠ともにプラスチック製。先述のとおり、右側のSSDのヒートシンクは Amazonで販売しているような汎用的なもの。私は他のNVMe SSDで同様のヒートシンクを使用しており、これでも十分なのですが、ややチープ感は否めず。
▲▼外観の造り込みは、以下の下位製品「Jumper EZBox i3」などと大きく変わらず。ここは上位機でもあり、スチール、欲を言えばアルミ製であると、冷却対応や質感もよりよくなるのですが。
まとめ
8月1日現在のIndiegogoでのファンディング価格は以下の画像のとおり、最小構成では429ドルとなっています。この価格とRyzen 5 3550Hのグラフィック性能の高さもあってか、同時点ではFlexible Goal(目標額)の25倍もの資金を集め、凄まじい人気となっています。ただし、私としては、以下の同スペック帯のコスパに優れた製品も多いため、現時点では微妙な立ち位置の製品のようにも思えます。
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