先日、CPUに16コア 32スレッドのAMD Ryzen 9 7945HXを搭載する Mini-ITXのマザーボード「MINISFORUM BD795i SE」を実機レビューし、そのベンチマークスコアに驚愕しましたが、さらにCPUをスペックアップした「BD790i X3D」の発売です。
CPUには AMD Ryzen 9 7945HX3Dを搭載し、L3 キャッシュは 128MB。「BD795i SE」モデルのSSD スロットはPCIe 4.0ですが、「BD790i X3D」では従来モデルと同じく PCIe 5.0のSSD スロットです。
MINISFORUM BD790i X3Dのスペック
CPUは前世代 Zen 4 アーキテクチャとなりますが 16コア 32スレッドですので、ベンチマーク マルチコアのスコアは強烈です。以下の記事にて、SEモデルのRyzen 9 7945HXの実機レビューを投稿していますが、Ryzen 9 7945HXにおけるCINEBENCH R23のマルチコアは、驚愕の32,000超えです。
MINISFORUM BD795i SE 実機レビュー、16コア32スレッド Ryzen 9 7945HXを内蔵のマザーボード。CINEBENCH R23 マルチコアは驚愕の約33,000
▼マザーボード(Mini-ITX)での販売ですので、メモリ・SSD・グラボ・電源・OS・ケースはユーザーにて用意する必要があります。下表の黄色網掛けは「BD795i SE」との相違事項、ピンク網掛けは、私が「BD795i SE」にて取り付けているパーツです(CPUとPCIe 5.0 SSDに対応していること以外の仕様は同じです)。
CPU | AMD Ryzen 9 7945HX3D、16コア 32スレッド、128MB L3キャッシュ、最大 5.4GHz |
CPU ファン | ARCTIC 200〜3,300rpm PWMファン P12 MAX |
GPU | AMD Radeon 610M(CPU統合型) |
グラボ | ASRock RX 6600 XT Challenger、後日 RTX 3060 12GBに変更 |
メモリ | Crucial「CT16G56C46S5.M8G1」、DDR5 SO-DIMM 5600MHz 16GB x 2 |
SSD | 2280サイズ PCIe 5.0 スロット x 2、ファン付きヒートシンクを装備 |
マザーボード | CPUをビルトインのMini-ITX 規格(170 x 170 x 1.6mm) |
USB ポート | Type-C 3.2 Gen 2(Alt DP対応)、USB-A 3.2 Gen 1 x 2、USB-A 2.0 x 2 |
統合GPUの映像出力 | HDMI、DisplayPort、USB Type-C |
I/O | 4pin CPUファン、4pin システムファン x 2、4pin SSD ファン、USB 3.2 Gen 1、フロントオーディオヘッダー、システムパネルヘッダー |
電源 | 玄人志向 80Plus GOLD 750W ATX 電源 |
ケース | Jonsplus i100 Pro |
ケースファン | ARCTIC 200〜3,300rpm PWMファン P12 MAX |
▼「BD795i SE」のSSD スロットは PCIe 4.0の2スロットですが、「BD790i X3D」は従来モデルの「BD790i」と同じく PCIe 5.0の2スロットです。また、SSDの冷却用にSSD ファンとヒートシンクを備えています(「BD795i SE」は未装備)。まだまだ高価な PCIe 5.0 M.2 SSDですが、下位互換ですので PCIe 4.0 SSDを取り付けることもできます。なお、SATA ポート、USB-C ヘッダー、RGB ヘッダーは未装備です。
AMD Ryzen 9 7945HX3Dについて
私にとっては「BD 795i SE」に搭載のAMD Ryzen 9 7945HXにおいても十分なのですが、「BD790i X3D」では、L3 キャッシュ 128MB(Ryzen 9 7945HXは64MB)のAMD Ryzen 9 7945HX3Dを搭載しています。
AMD 3D V-Cache テクノロジーを搭載し、2022年にデスクトップ向けのRyzen 7 5800X3Dにて、初めて同テクノロジーを採用しています。これにより、ゲームのフレームレートが大幅に向上します。
なお、AMD 公式サイトに記載がありますが、現在は第二世代のAMD 3D V-Cacheとして Ryzen 7 9800X3Dに搭載されています。
▼こちらは参考情報ですが、Ryzen 9 7945HXで計測(レビュー記事はこちら)のCINEBENCH R23のスコアです。「シングルコア 1939、マルチコア 32963」となり、特に16コア 32スレッドのマルチコアのスコアが強烈です。MINISFORUM 公式サイトに、Ryzen 9 7945HX3Dのスコアが掲載されていますが、同水準のスコアです。
おすすめのCPU ファンなど
繰り返しとなりますが、CPUとSSD スロット、SSD ファン以外の基本構成は、先日 実機レビューした「BD795i SE」と同じです。上表のピンク網掛けは、私が「BD795i SE」に取り付けたパーツですが、このうちおすすめのパーツについて記載します。
なお、メモリはデスクトップ向けではなく、モバイル向けのDDR5 SODIMMです。5600MHzの場合にも、5200MHzでの動作です。
▲▼CPU ヒートシンクに取り付ける12cm ファン(12025、厚み25mm)は付属していませんので、ユーザーで用意する必要があります。
旧モデルの「BD790i」の他サイトなどのレビューにて、「CPU温度がやや高め」とあったため、「BD795i SE」には、一般的な12cm ファンよりも高回転な「ARCTIC P12 MAX」を取り付けました。CPU 使用率 100%で負荷をかけた際にも、CPU 温度は60℃台と よく冷えています(ケースや、その他のファンの構成によります)。
なお、最大 3,300RPMのファンですが、ファン音は低い音質であり、ファン音量はそれほど気になるものではありません。
▲▼上の写真は吸気でのファン取付ですが、実際の運用は以下の写真の排気としています。Amazon サイトの画像では、吸気となっていますね。今度、吸気で試してみます。
▲▼RGB ヘッダーを未装備ですが、RGBファンを点灯させるため、以下の「ZALMAN」のアダプターを取り付けています。
まとめ
現在、私はRyzen 9 7945HXを搭載する「MINISFORUM BD795i SE」で組んだPCをメイン機種として使用しています。当然ながら、普段使いではオーバースペックなほどにキビキビと動作し、グラボの選択・交換などの楽しみもあります。
今回発売の「BD790i X3D」では、L3 キャッシュが倍増のRyzen 9 7945HX3Dを搭載し、さらにはPCIe 5.0 SSD スロットを装備するなど、前世代のZen 4でありつつも驚愕のスペックです。
気になる事項としては、「BD795i SE」との価格差が約3万円と小さくないこと。スペックの相違を考慮すると妥当な価格差ですが。
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