1260mAhの大容量バッテリーを搭載する、フル AndroidのKOSPET Prime。デフォルトの状態ではスリープ時のバッテリー消費が激しかったのですが、バッテリー消費抑制の対応を行い、1時間あたり約1.4%のバッテリー消費とほぼ満足な結果となりましたので、対応した諸設定についてレポートします。
省電力設定前後のバッテリー消費
まずは結果として、省電力設定前後のバッテリー消費を記載します。フルAndroidのスマートフォンとしては大容量のバッテリーを搭載するKOSPET Primeですが、デフォルトの状態ではスリープ時のバッテリー消費が激しいのは、一般的なスマホと同様です。
使用時のバッテリー消費はやむを得ないとして、課題となるスリープ時のバッテリー消費。後半で紹介の対応を行った結果、以下のバッテリー消費となりました。
- 省電力設定前のスリープ時には、バラつきのあるバッテリー消費。1時間に4%となることもあれば、6時間で70%消費していたことも。
- 省電力設定後は、1時間あたり約1.4%の消費。単純計算では約3日持つことになります。1260mAhのバッテリーですが、一般的なスマホが3倍の容量とすると、1時間で約0.46%のバッテリー消費。これは優秀な数値です。
▼15時間で21%のバッテリー消費。1時間あたり1.4%のバッテリー消費に。ちなみに、冒頭の写真では87%となっていますが、これは短時間充電を行い、79%が87%となったもの。
▲▼以降のスクショも含め、ApowerMirrorを利用して撮影・編集しています。
計測時の条件など
WiFiやBluetoothの利用状況により、バッテリー消費はかなり異なってきますので、使用条件を記載します。ただし、以下のWiFiオンについては後述の iBatteryで制御しているため、オフにしているとも言えます。
- GPSオフ
- BluetoothとWiFiはオン
- 手首を持ち上げて表示をオン
- SIMを使用せず
- スリープ時に大人しくしていた状況での対応のため、終日の操作は時々 時刻とバッテリー消費をみる程度。
施した省電力設定
施した省電力設定は、これまで私が他のAndroid スマホやタブレットと同様です。複数の対応を行なっているため、個別の効果は未確認ですが、iBatteryの効果が大きいことは明らか。
iBattery
私はこのiBatteyを他のAndroid 7までの端末でも使用しており(Android 8以降は機能せず)、その効果は絶大。ただし、インストールはGoogle Playではなく、Amazon アプリストア経由です。
▼iBatteryの導入方法とAndroid タブレットでの効果は以下の記事を参照ください。
▼こちらがiBattery。以前はGoogle Playからインストールできたのですが、2020年1月28日時点では Amazon アプリストア経由。
▼こちらがKOSPET Primeにインストールした iBattery
▼オンオフ切替のみのシンプルな画面です。
▼エコモードの設定画面。Bluetoothまでオフにすると、スマートウォッチとしての機能性に影響を与えるため、Bluetoothのみエコモードから外しています。これにより、スリープ中のWiFi、LTEへのアクセスは遮断となります。
デフォルト機能での設定
その他のデフォルト機能での設定も、Android スマホ・タブレットと概ね同じで以下となります。
- Google Play アプリの各種通知は可能な限りオフ。
- 顔認証機能をオフ
- スクリーンの明るさは70%程度
- バックグラウンド Power Savingはオンに
- データへの無制限アクセスは、Google Play 開発者サービスなど、Androidとして機能する必要最小限にとどめています。
一方、バッテリーセーバーをオンにすることを失念(バッテリーセーバーをオフにしたまま)していました。
▼以下の「データへの無制限アクセス」は、Google Play 開発者サービスやSNS系など、必要最小限としました。
まとめ
KOSPET Primenoスリープ時のバッテリー消費の抑制を図るために対応した事項を掲載しました。今回の対応は、KOSPET Primeのみならず、フル Androidを搭載する他のスマートウォッチも同様です。なかでも、iBatteryによる改善効果は大きく、スリープ時のバッテリー消費を課題としている方はぜひお試しください。
現在、その他の機能やアプリの設定も含めて対応中のKOSPET Primeですが、これにより他の設定を弄る土俵ができました。
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