11.6インチ Windows 10 2 in 1の「Jumper EZPad Pro 8」。従来のバージョンはCPUはCeleron N3450、メモリ 8GBでしたが、Celeron E3950、メモリ 12GBのバージョンが販売されています。
2021年6月25日時点のAliExpressでの販売価格は 294.71ドル。2 in 1の対抗機種は10.1インチの「CHUAWI Hi10 X」ですが、Hi10 XのCPUはGemini Lake N4120、メモリは6GB。CPUはHi10 Xが優位ですが、メモリとディスプレイサイズのお好みでは EZPad Pro 8も選択肢となります。
Jumper EZPad Pro 8のスペック
従来製品は「EZPad 6 / 6S Pro」となり、EZPad Pro 8ともに以前は Celeron (Apollo Lake) N3450を搭載していたのですが、Celeron E3950に変更となり CPUにおいては僅かにスペックダウン。その他も含めたスペックは以下となります。
CPU | Celeron E3950 |
GPU | Intel HD Graphics 500 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
ディスプレイ | 11.6インチ、IPS、タッチパネル、解像度 1920 x 1080 |
WiFi | 2.4GHz/5.0GHz |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB Type-C、USB 3.0、Micro HDMI |
バッテリー容量 | 4800mAh、充電は専用DC |
サイズ(単体) | 28.70 x 18.10 x 1.00 cm、600g |
OS | Windows 10 Home |
▼こちらは AliExpressの製品情報に掲載の「CHUWI Hi10 X」との主要スペックの比較表。全項目において、EZPad Pro 8が優位としていますが、CPUはHi10 XのGemini Lake N4120が優位です。
EZPad Pro 8に搭載のCPU E3950と、従来のEZPad Pro 8に搭載のN3450(メモリ 4GB版はN3450を搭載)の比較は、上記の記事に記載していますが、Geekbench 4のスコアの比較を再掲すると以下となります。
▲最下段が、EZPad Pro 8のE3950、その上がApollo Lake N3450となります。
体感レスポンスに直結する Sigle-Coreの比較では、N3450のスコアが勝っています。私の体感では、下から3番目のN3350よりもN3450がサクサクと動作。Apollo Lake N3450のレスポンスとしては、Webサイト閲覧程度の使い方では、特に遅さを感じることなく動作します。
E3950を搭載するPCの使用経験がないために断定はできないのですが、N3350と同様に 高速タイピング時の画面への文字の反映など、僅かなモタつきがあるように思います。
Jumper EZPad Pro 8の外観
中国の新興ブランドのPCの場合、ネーミングに一貫性がないことも多く、EZPad シリーズの順当なところでは EZPad 8 Proとなるべきですが、なぜ Pro 8と逆なのかは謎です。
▼キーボードの左右のベゼル幅が、EZPad 6 / 6S Proよりも狭くなっているようです。ただし、キーの質感はプラスチック感があります。
▼背面は金属製(おそらくアルミ製)。中央のロゴは、以前のJumperの文字から変更となりましたが、目立つことなくよいと思います。
▼素材の明記はありませんが、天板の濃い部分はアルミ製、薄い部分はプラスチック製でしょう。
▼上のスペック表では、充電は専用DCとしましたが、USB Type-Cでしょうか。
▼ベゼル幅が狭いことから察すると、キーボードはEZPad 6 / 6S Proの流用ではなく、新たな物のようです。
▼2 in 1としての製品の構成は、以下のCHUWI Hi10 Xに近いもの。EZPad Pro 8は、価格的にもHi10 Xへの対抗です。
まとめ、価格情報
当サイトの記事へのアクセス状況をみると、いまだに根強い人気があるように思える EZPad 6 / 6S Proですが、型番としては上位となる EZPad Pro 8。CPUがCeleron E3950であるため、積極的におすすめではありませんが、メモリ 12GBと11.6インチのディスプレイを優先する場合には、メモリ 6GB / 10.1インチのHi10 Xへの対抗となります。ただし、CHUWIの場合、以下のJasper Lake N5100搭載のHi10 Goの発売も控えています。
CHUWI Hi10 Go、Jasper Lake N5100搭載の10型 2in1が発売予定。Hi10 Xから変更のキーボードにも大きく期待
▼6月26日時点のAliExpressの販売価格は 294.71ドル。Amazonでも販売されていますが割高です。
▼こちらは、同じく11.6インチのEZPad 6 Plusの実機レビュー
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