Jumperから、CPUにインテル 第6世代の Core i3-6157U、メモリ 16GBを搭載する 14インチノート「EZbook X5」が販売されています。CHUWIやTeclastなどの中国新興ブランドと比較すると、この数年間は新製品の発売が少ない Jumperですが、キーボード面のダイヤモンドカット状のデザインなど、なかなかの意欲作です。
Jumper EZbook X5のスペック
発売年月が明確でなく、発売から半年から1年程度経過している可能性もありますが、hekka サイトとAlibaba サイトに情報が掲載されています(更新の遅い Jumper 公式サイトや、多くの製品が揃う AliExpressでは未掲載)。なお、ディスプレイ(TN or IPS パネル)、SSDの接続(SATA or PCIe)は製品情報に未掲載です。
CPU | Core i3-6157U、2コア4スレッド |
GPU | Intel HD Graphics 550 |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 256GB M.2 SSD |
ディスプレイ | 14インチ、FHD |
WiFi | Dual Band |
Bluetooth | 対応 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB Type-C、HDMI |
バッテリー容量 | 41.3Wh |
サイズ | 322.6 x 209.2 x 20.35mm、1.46kg |
OS | Windows 10 Home |
▲同CPUを搭載する中国ブランドのPCとしては、上記の「CHUWI CoreBook Pro」があります。
一般的なCore i3-6157UのGeekbench 5 CPU ベンチマークスコアは以下となり、2つめのJasper Lake (Celeron) N5095 実機のスコアよりも低くなっています。Jasper Lakeのリリース前、前世代 Gemini Lake の頃までは、インテル 第5 / 6の旧世代のCPUを搭載し、コスト、販売価格を下げることは パフォーマンス面では有効でしたが、今となってはそれも希薄なように感じます。
また、Jasper LakeはWindows 11は更新のシステム要件を満たしていますが、Core i3-6157Uは満たしていません。
▲▼Jasper Lake N5095を搭載するミニPCの実機レビュー記事はこちら。
▼キーボードのキーサイズは 22mm幅となり、先ほど実測した 13.3インチのM1 MacBook Airのキーサイズ 17mmよりも大きなもの。また、タッチパッドの横幅 119mmは、M1 MacBook Airとほぼ同サイズです。
▼2280サイズのM.2 SSD ポートには背面からアクセスできますが、SATA or 高速なPCIe 接続の明記はありません。
Jumper EZbook X5の外観
シルバーの天板と底板に、ブラックのキーボード面のコントラストには好感が持てます。
▼ディスプレイの狭縁ベゼルをアピールする製品は 5mmのベゼル幅が多いなか、本製品は4mmとさらに狭くなっています。
ディスプレイにTNパネルか、IPSパネルの別は明記がなく、まさか TNパネルではないと思いますが、断定できません。また、光沢・非光沢の記載もありません。
▼14インチの中国ブランドのPCは、Mini HDMIを搭載することが多いのですが、フルサイズのHDMIを搭載しています。
▼デザインの特徴となるキーボード面のダイヤモンドカット状の紋様。立体的なものか、あるいはフラットなものかは読み取れず。キーボード左右のベゼル幅も狭いです。
▼シルバーとブラックのツートンもよいものです。なお、天板のエッジのデザインから樹脂製と思われます。
まとめ
ディスプレイ(TN or IPS パネル)、SSD (SATA or PCIe)の情報が明確ではないのですが、Core i3-6157Uにメモリ 16GB、シルバーとブラックのツートンカラー、ダイヤモンドカットの紋様のキーボード面など、見所の多い製品です。
一方、Core i3-6157Uの搭載については、今となっては概ね同パフォーマンスのJasper Lake (Celeron) N5100などのコスパ度が高いため、約52千円の価格をどう捉えるかが大きなポイント。上記のディスプレイやSSD(増設の可否も含む)情報しだいとの認識です。
▼シンガポールを拠点する新設の海外通販サイト「hekka」での販売情報。USD 449.99ドル、日本円換算では約52千円
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