日本時間の9月18日に配信開始となったiOS 12。iPhone 6とiPad mini 3の古い機種を使用している私ですが、Apple公式に「旧モデルに至るまで、より良いパフォーマンスを発揮できるように細部まで改良」とあることから、本日 iPhone 6をiOS 12に更新し、そのパフォーマンスを体感とベンチマークにより確認してみました。
iPhone 6をiOS 12にアップデート
Apple公式に、iOS 12のレスポンスにかかわる記載として以下があります。iOS 11あたりからiPhone 6 / iPad mini 3のレスポンスの悪化を感じるようになったのですが、「旧モデルに至るまで、より良いパフォーマンスを発揮できるように細部まで改良」とあるため、何のためらいもなくアップデートしました。
Apple公式より一部抜粋
- 旧モデルに至るまで、より良いパフォーマンスを発揮できるように細部まで改良。
- iOSデバイスの性能を限界まで引き出している時でも、最大2倍の速さでアプリケーションを起動できます。
- アプリケーション上でスクロールすると、より流れるような、より反応の良い体験ができます。
▼さすがにメジャーアップデートであり、iPhone 6の場合には更新ファイルのダウンロード容量は1.37GBにもなります。自宅のWi-Fi回線が遅くなる深夜にダウンロードしたのですが、かなりの時間を要し朝までそのまま放置することに。
▼後述のベンチマークアプリ「Geekbench 4」の画面ですが、ファイルのダウンロード後 1時間ほどでiOS 12への更新完了
▼数時間使用した範囲では、更新による不具合は感じないのですが、オンになっているAssistiveTouchが無効になっている状況に。これはAssistiveTouchのオンオフを繰り返すことにより、通常使用できるようになりました。
体感レスポンスとベンチマークスコア
体感レスポンスにおいては人により感じ方が異なるかと思いますが、ご参考まで。また、ベンチマークスコアでは、パソコン版・Android版でもお馴染みのGeekbench 4を利用しています。
体感レスポンス
iPhone 6・iOS 12における体感レスポンスをiOS 11と比較すると、私の感じた範囲では以下となります。
- 劇的ではないものの、操作して即 全般的になめらかになったように感じます。
- iOS 11ではホーム画面・アプリ画面の推移、特にスリープから復帰後の動きは、カクカクすることも多かったのですが、iOS 12ではそのカクカクした挙動がかなり解消しているイメージ。
- 多用しているGoogle Chromeの縦スクロール、スクショ撮影後の反応も速くなったような感覚。
全般的に「劇的なレスポンスアップ」ではないものの(そもそもAppleは劇的などの表現はしていない)、Apple公式サイトにある言及も納得との感覚です。
ベンチマークスコア
先述のとおり、以下のGeekbench 4によるiPhone 6のベンチマークスコアです。
▼Single-Coreのスコアは1586、Multi-Coreのスコアは2736
▼Geekbenchにある比較では、iPhone 6の平均値よりも(間違いなく iOS 12より前のバージョンと想定)10%以上よいスコアになっています。
▼一方、同じiPhone 6にてiOS 11.3との比較では、iOS 12・iOS 11.3の順にスコアを掲載すると、Single-Core 1586 / 1556、Multi-Core 2736 / 2680となります。誤差の範囲でベンチマークスコアはほぼ同じ水準と言ってよいかと思います。
まとめ
Appleが「旧モデルに至るまで、より良いパフォーマンスを発揮できるように細部まで改良」と公言するiOS 12。私がiPhone 6をiOS 12にアップデートしたところでは、ベンチマークスコアはiOS 11.3と同水準であるものの、ホーム・アプリ画面の推移、Chromeでの縦スクロールなど、iOS 11よりも滑らかな動きとなっています。
バッテリー消費は未確認であるものの、レスポンスにおいてはiPhone 6クラスの旧iPhoneをiOS 12にアップデートしてもよいとの判断です。
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