国内外の通販サイトで多くのブランドの製品が販売されているスマホジンバル。うち、Hohem社はスマホ用、アクションカメラ用、一般カメラ用と複数のジンバルを販売していますが、Amazo’s Chioceにもなっているスマホジンバル「Hohem iSteady X」実機の外観・使用感などを記載します。
259gの軽さとコスパの高さを大きな特徴とする本製品ですが、開封してまず驚いたのが質感の高さ。軽量であるために樹脂製を想像していたのですが、部分的にスチール製であり安っぽさもありません。スマホジンバルを操作するのは初めてですが、何よりもこのスムーズな動きは楽しくなってきます。
レビューする製品はこちら 今回、レビュー用にサンプル提供いただいた製品です。
Hohem iSteady Xの特徴
今回の私のように、スマホジンバルの初心者・初めて実機を操作する場合には、本製品に限らず 、製品の特性のために、Amazonなどの製品紹介はわかりにくいように感じます。そのわかりにくさもあるなか、Amazonから抜粋(一部は実機の操作感から)のHohem iSteady Xの特徴(使用感の一部も交えて)は以下となります。
- 本体重量はわずか259gにして、スマホの最大耐荷重は280g。実際に手にしてみると軽い割には、アームやホルダーなどはしっかりとしています。
- 折りたたんだ際のサイズは 179 x 79 x 49mmとコンパクト。何とかズボンのポケットに収まるサイズです。
- 日本語対応アプリ「Hohem Pro」を起動し、Bluetoothのペアリングで即操作できる簡単さ。説明書を読むとボタン操作はやや難しくも感じますが、感覚的な操作でもすぐに慣れます。
- パノラマ撮影、インセプション効果、ローアングルでの撮影/顔追跡などにも対応。
- 2000mAhのバッテリーを内蔵し、単体で8時間ほどの稼働が可能。
- 上記の仕様にて、Amazonの販売価格は 7,999円と割安(12月8日時点)。
▼259gと軽量なことが特徴の一つ。実際に手にすると、想像以上の軽さを感じます。
▼アプリ「Hohem Pro」との連携により、顔認識により動きを追尾します。
Hohem iSteady Xの付属品、外観
冒頭にも記載しましたが、259gの軽さと安価であることから樹脂製を想像していたのですが、本体の一部はスチール製で、価格から想像するチープさなく、質感高めのしっかりした造りとなっています。
▼外箱は紙製ではなく樹脂製。
▼本体、付属品はコンパクトに収まっています。以下の写真でも同様ですが、最もコンパクトに折りたたんでこの状態。スマホホルダーの部分が出っ張っているものの、ポケットに余裕のあるズボンならギリギリ収まるサイズです(ジーンズでは厳しい)。
▲上記で「一部はスチール製」と記載しましたが、マグネットを近づけてみると、アームとスマホホルダーはスチール、ホールド部は部分的にスチールです。
▼本体、三脚、電源のUSBコード。本体のスマホホルダーと三脚は折りたたみ式。ACアダプターは付属していません。
▼三脚を開いて撮影。一辺 約60mmのプラスチック製の三脚ですが、軽い本体を支えるには十分です。
▼三脚に本体を立てた様子。三脚にもう少し重量があると、よりしっかりするようにも思いますが、重量を増したところで、本体のボタン類を操作した場合には動いてしまうため、これで実用性は十分。
▼付属する収納ポーチ、ストラップ、クイックガイドに説明書。
▲説明書は8ヵ国語での構成で、うち日本語は7ページ分。多機能なため、7ページの説明では十分ではないようにも感じますが、説明書を読み込むよりも、アプリや動画の説明を参照すると効率的です。
▼心地よい触り心地の収納ポーチ、こちらも質感高めでしっかりとしています。
▼本体を収めた様子。
▼本体はブラックとホワイトの2色がありますが、私は今回レビューのブラックが好み。
▲右上にダイヤルがありますが、これによりアーム部分を固定します。
▼本体に比べると、大きな円形のジョイスティックにややチープ感もあります。
▲右側面は充電のUSB Type-Cポート。
▲簡単に操作ボタンを記載すると以下となります。
- 左下のボタンは、長押しで電源オンオフ、一回押すとランドスケープモード(水平、横向き)・ポートレートモード(縦向き)の切り替え、二回押すとジンバルの再センタリングを行ます。
- 左上のボタンは、一回押すとカメラのシャッター・ビデオの開始、二回押すと写真・ビデオモードの切り替え。
- 大きな円形ボタンはジョイスティック。上下でチルト、水平でパンの操作が可能です。
- 上のスライドの部分は写真・ビデオのズームスライダー。
▼折りたたんだスマホホルダー部分を拡大。前述のとおり、収納時には写真上部の出っ張りが邪魔になるのですが、ここは止む無し。
▼アームからスマホアーム部分。スマホは最初にホルダーの下側に載せて、上側を開いて固定するのですが、よくもわるくも伸縮部分が固く、固定はやや煩わしい。また、センタリングにやや時間を要します。ただし、手動でのセンタリングをある程度のところで妥協しても、撮影時に自動でセンタリングとなるために課題とはなりません。
▼背面のカメラが上側にある場合には、アームの上側(シールのある部分)をカメラがある側にして固定します。
▼iPhone XS Maxを搭載し、操作している様子。手動でのセンタリングにはズレがあったのですが、電源オンで自動的にセンタリング。
Hohem iSteady Xの使用感
スマホジンバルを使用するのは初めてであり、他製品の比較ではなく記載している事項のポイントがずれているかもしれませんが、静止画・動画を撮影しての使用感などを記載します。
Bluetooth 連携、アプリ
私はiPhoneにて使用していますが、iPhone / Android スマホともに、以下のアプリ「Hohem Pro」をインストールし、スマホとBluetoothでの連携を行う必要があります。
▼まずはこちらの「Hohem Pro」をインストール。
Shenzhen Hohem Technologyとあり、中国・深圳を拠点する会社であることがわかります。ちなみに、Hohem 公式サイトを参照すると、アメリカ・ヨーロッパの連絡先となっており、欧米をメインターゲットとしているようです。
▼iPhoneとのBluetooth 連携状況。「ISX-107A61」が本製品となりますが、初回・2回目以降のペアリングも即認識。使用の都度、Bluetooth連携を行う必要があります(即認識のため、手間ではありません)。
▼「Hohem Pro」アプリより一部抜粋。
カメラ画面以外では、使用説明・チュートリアルをメインとした趣が強いです。以下の画面では、中程の「装置検索」を押下すると接続状況を確認できます。また、上の録画開始を押下するとカメラ画面に切り替わります。
▼「Hohem Pro」のカメラ画面はこちら(iPhone、スマホのデフォルトのカメラアプリではありません)。
▲詳細説明は省略しますが、右側に「スローモーション」「タイムラプス」「写真」「ビデオ」の切替項目があり、切替もスムーズです。また、「効果」では簡易的なインセプションも作成できます。
写真・動画撮影(ジンバル機能)
私の拙い動画よりも、上の海外動画レビューの動きが適切なため、動画は引用で掲載します。動きとしては上の動画と同じですが、私の使用感を言葉で補足すると以下となります。スマホジンバルの操作は初めての私ですが、この動作はかなり楽しく、静止画の場合にもローアングルや、手持ちでの角度の調整が難しい撮影でも、是非 使用したくなります。
- Amazonのレビューコメントを参照すると、モーター音が云々との記載もあります。スマホをホルダーに搭載していない場合には動作音がするものの、ホルダーに掲載した場合には動作音は聞こえず。
- ジョイスティックでのチルト・パンの操作や、撮影時(待機時)の可動部の動きも滑らか。移動しながらの動画撮影でも、手持ちでの撮影よりも遥かにブレは少ないもの。
- 拡大・縮小も本体のズームスライダーで操作でき、動きや倍率も適切。私は静止画撮影の場合、ズーム(マクロ)を多用するのですが、滑らかな動きは重宝します。
- 私は200g超えのiPhone XS Maxを利用しての確認でしたが、スマホが重いためにややバランスがわるいような感覚もあり。本体を垂直に持っている場合にはよいものの、あれこれと動かしていると多少の腕の疲れもあります(どの製品も同じはずですが)。
- 顔認識の精度・追随も妥当ですが、さすがに動きの速い動作では遅延、あるいはカクツキもあります。このあたりはスマホジンバルの限界かと思います。
- バッテリー持ちは、さらに長時間利用した後で追記しますが、製品紹介の8時間も持続しないような感覚。機能確認中の2〜3時間の使用でバッテリー切れとなり、その際にはチルト・パンの機能をかなり使用していたため、バッテリー消費・持続の要件などを確認する必要がありそうです。
- また、使用中にバッテリー切れとなった場合には、スマホホルダーとアームのバランスが崩れ、スマホが重さで倒れてしまうために注意が必要。
まとめ
Amazonでの販売価格 7,999円と安価ながらも、コンパクトで質感の高いスマホジンバル「Hohem iSteady X」。スマホジンバルの操作は初めてのため、他製品との比較はできませんが、動きもスムーズで、ローアングの撮影もでき、動画のみならず静止画の撮影でも重宝しそうです。何よりも安価なため、スマホジンバルを気軽に試したい場合にも候補となる製品です。なお、上記で記載のバッテリー消費については、引き続き検証します。
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