産業用小型PCとの名目で販売されているGPD MicroPC。6インチの小さなディスプレイに、Gemini Lake N4100、メモリ 8GB、SSD 128GBと、隙間時間のちょっとした作業はもちろんのこと、ミニPCやデスクトップ代替としても使用できるUMPCです。
Amazonや国内代理店でも販売され、レビュー記事もチラホラと出始めていますが、海外通販サイトではより安価で販売されています。そこで今回はあらためて GPD MicroPCのスペックと特徴を確認してみました。
GPD MicroPCのスペック
産業用小型PCとの名目のため、本来はスペック云々を詳細に語るべきPCでないかもしれませんが、以下のとおりミニPCとしても十分に通用するスペックとなっています。
CPU | Gemini Lake N4100、4コア 4スレッド、最大 2.4GHz |
GPU | lntel UHD Graphics 600 |
メモリ | 8GB DDR4 |
ストレージ | 128GB M.2 SSD 2242サイズ |
ディスプレイ | 6インチ、IPS、Gorilla Glass 4、解像度 1280×720、タッチパネル |
WiFi | 11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 3、USB Type-C、HDMI、有線LAN、RS-232 |
その他機能 | バックライト付きキーボード、タッチパッド、スクロールホイール、左右ボタン、ファン ON / OFF キー |
バッテリー | 3100mAh x 2 |
OS | Windows 10 Pro |
サイズ | 153 x 113 x 23.5mm、440g |
6インチと小型ながらも、あるいは6インチだからこそと言ったほうが適切かもしれませんが、黄色網掛の通り見所満載です。
- 私がメイン利用しているノートPCは、当製品と同じくGemini Lake N4100ですが、Webサイト閲覧やサイト記事編集ではサクサクと動作し、ライトユースでのレスポンスへの懸念は全く無用です。
- Gemini Lake N4100の場合、メモリ 4GB搭載機が多いのですが、メモリ 8GB搭載していることは立派。
- 解像度は1280×720と低いのですが、6インチで高解像度としても視認性には大きく影響しないため、十分でしょう。
- 6インチの場合、どうしてもタイピングや操作が厳しくなりますが、それを補うべく、タッチパッド、スクロールホイール、左右ボタンを備えることで利便性の向上を図っています。
- 産業用小型PCだからこそですが、このサイズ・価格でWindows 10 Proを搭載していることは特筆すべき大きなメリット。
- 横幅 153mmは、手元にあるiPhone XS Maxや6.3インチのAndroid スマホと同サイズ。このサイズでディスプレイ付きのPCとは立派すぎます。
正直なところ、それほどGPD MicroPCに興味がなかった私ですが、こうして記事を編集しているうちに、ジワジワと物欲が沸いてきました。
外出先での隙間時間にどうしてもWindowsでサイト記事編集を行う必要性もあり、その際にはSurface Goを使用しているのですが、このGPD MicroPCなら(タイピング環境はさておき)ちょっと重ためのスマホ感覚で持ち運び可能ですね。
▼Surface Go繋がりで面白いのが、海外通販サイト「Tom Top」では、そのスペックをSurface Goと比較していること。本格的なPCとしてはSurface Goの利便性が高いのは当然として、スペック表に記載の事項のみをみるとディスプレイサイズに起因すること以外では大きな差はありません(細かくは、SSDの接続方式が異なります。SATAのMicroPCに対して、Surface Goの128GB版はPCIe)。
▲▼こちらはSurface Goの実機レビュー
▼こちらはMicroPCと同じく、Gemini Lake N4100を搭載するPCの実機レビュー。
外観と機能性
続いて、外観と機能性について記載します。外装においては、耐衝撃航空レベルのABS合成樹脂LG-DOW 121Hを採用しているとのこと。厚みは23.5mmもあるため、かなりの剛性があり頑丈なことでしょう。
▲左上にあるスクロールホイール・左右ボタンと、右上のタッチパッドの位置は「これこそベスト」と思える箇所にあります。iPadやAnroidタブレットでも欲しい機能ですね(iOSはマウス・タッチパッドに未対応ですが)。
一方のキーボードは、極端に変則的なキー配置はないように感じますが、6インチサイズで快適なタイピングはそもそも無理なため、ここはとやかく記載すべきではないために省略。
▼携帯用のDVDプレイヤーにも思えるスタイルです。
▲▼ずんぐり感のあるボディですが、背面にあるポート類をみると、これ以上薄くするのは困難で、薄くすることにより冷却にも影響を与えてしまいそうです。
また、ポート類が両サイドに多くあると、ゲーブルの取り回しで苦労しそうなため、後方にポート類が多数あることは正解でしょうね。
▼RS-232ポートがあるのは産業用ならでは。6インチの小さく薄いボディに、ミニPC並みの拡張性とは恐れ入ります。
▲▼発熱量が少なめなGemni Lake N4100ですが、小さなボディで冷却効果を高めるためにCPUファンが備わっています。となると気がかりはファン音ですが、ファンのオンオフボタンがついているのはありがたい。
まとめ、価格情報
GPD Pocket、One Mix、Chuwi MiniBookなどの7~8インチクラスとなると、どうしてもタイピング環境が気になるのですが、6インチのGPD MicroPCの場合には、(少なくとも私は)キーボードは補助程度と割り切っているために、ミニPC的な使い方として、あるいは外出時の補助的な使用としてのGPD MicroPCの利用価値は大きいとの感覚です。
▼多くの中国製PCと同様に、海外通販サイトではAmazonよりも安価で購入できます。販売サイトは以下です。
AliExpress (GPD Official Store)
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