CPUに AMD Ryzen 5 6600Hを搭載するミニPC「Nucbox M6」のスペックとセール情報を記載します。メモリ 16GB / SSD 512GBの場合、2024年9月22日現在のAmazon 価格は44,880円。この価格にして、M.2 PCIe SSDを2基 搭載可能、2スロットのDDR5 メモリ、USB4を搭載しています。
引用元・販売元
GMKtec M6のスペック
スペックにおいて、Amazonと楽天市場の情報では不明瞭な事項があるため、AliExpressの同社公式ストアの情報も参照しています。ちなみに、AliExpressでは 245.88ドルでの販売であり、海外ではエントリークラスの価格です。
CPU | AMD Ryzen 5 -6600H、Zen 3+ アーキテクチャー、6コア12スレッド、最大 4.5GHz |
GPU | AMD Radeon 660M |
メモリ | 16GB DDR5 4800、2スロット |
ストレージ | 512GB PCIe 3.0 SSD、空きスロットあり |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4 、HDMI、DisplayPort、USB A 3.2 Gen 2 x 2、USB 2.0、有線LAN x 2 |
サイズ | 128.8 x 127 x 51.8mm |
OS | Windows 11 Pro |
▼下位の「M5」は Zen 2 アーキテクチャーのRyzen 7 5700Uですが、「M6」は Zen 3+ アーキテクチャーのRyzen 5 -6600Hとスペックアップ。
GMKtec M5、Ryzen 7 5700Uを搭載のミニPCが4万円未満でセール販売。スペックと同仕様 他社製品のベンチマーク
AMD Ryzen 5 6600Hの実力
Ryzen 5 6600Hを搭載するPCは多くなく、ベンチマークスコアの公開も少ないのですが、製品情報では上の画像にて「CINEBENCH R23」のスコアが公開されています。
「シングルコア 1462、マルチコア 10319」とあり、CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 30製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標にて掲載の他のCPUでは、シングルコアは Apple M1と同水準(マルチコアは Ryzen 5 6600Hが高いスコア)、Ryzen 9 6900HXに及ばず Ryzen 7 5800Hをやや上回ります。
上の画像にある Ryzen 7 5700Uにおいても 普段使いにおいては サクサクと動作し、Ryzen 5 6600Hでは尚更 一般用途としては 遅さを感じることはありません。
▼引用した Ryzen 7 5700U、Ryzen 9 6900HXを搭載するミニPCの実機レビュー記事はこちら
Ryzen 7 5700Uを搭載のミニPC「T-Bao MN56U」実機レビュー。静音性に優れ、電源はUSB-C、映像出力は3系統
Beelink SER6 レビュー、実機の使用感。Ryzen 9 6900HXにより快適動作のミニPC、PCIe 4.0 SSDを2基搭載可能
ポート類、内部の構成など
映像出力は HDMI / DisplayPort / USB4の3系統。このクラスのミニPCでは USB4を搭載する製品が少ないのですが、同ポートを搭載することはメリットの一つです。その他のポート類は、ミニPCとしては一般的ですが、USB ポートは合計 5個あり、拡張性は十分です。
上の画像のとおり、2280サイズのM.2 PCIe SSD スロットを2つ装備し、双方ともに、PCIe 3.0 / 4.0に対応しています(標準装備は PCIe 3.0 SSD)。Amazon サイトを参照すると、大手ブランド「Lexar」のSSDとの情報もあり、安心感があります。
なお、PCIe 4.0のSSDに換装する場合には、発熱・冷却対応も気がかりですが、上の画像のとおり、SSD / メモリの冷却用のファンも備えています。Amazon レビューでは「ファン音が大きい」とのコメントもありますが、私の同クラスのミニPCの使用感では、概ね静音との認識です。
まとめ
このクラスのAMD Ryzenを搭載するミニPCにおいて、上位のRyzen 9 6900HXを搭載する製品は 2~3万円高くなり、Ryzen 7 5700Uを搭載する製品は割安であるものの、Zen 2 アーキテクチャーであることが気がかりです。これにより、Ryzen 5 6600Hを搭載するミニPCは、価格的にもバランスのよい製品です。
本製品の場合には、USB4を搭載、PCIe SSDを2基 搭載可能と機能も充実しています。
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