Amazonで人気の高いFireタブレットとFire TVですが、どちらを購入すべきか迷っている方も多いはず。双方の切り分けとしては、Androidタブレットと同様に汎用性の高いFireタブレットと、動画視聴に特化したFire TVと認識ですが、コンセプトが異なるために利用シーンも異なってきます。
我が家ではFire HD 8 2017モデルとFire TV Stickの新旧モデルを所有しているのですが、双方の使い勝手とレスポンスも含め、FireタブレットとFire TVの相違を整理してみました。
Fireタブレット・Fire TVのスペック比較
Fire 7はスペースの関係上 割愛していますが、Fire HD 8 / Fire HD 10 / Fire TV / Fire TV Stickの現行モデルのスペック比較です。
- 上記スペックは、Amazon developerサイトから引用しています。
- 価格はAmazonのセールにより流動的なため未掲載です。
スペック表、あるいはスペック表にないAmazon developerサイトでの記載事項からみるコメントは以下です。
- CPUは、4製品ともクアッドコアでありつつも仕様は異なります。CPUに性能に順位をつけると、Fire HD 10 > Fire HD 8 = Fire TV > Fire TV Stickとなります。
- GPU(グラフィック性能)は不勉強なのですが、Fire HD 10がリードと類推。
- メモリ(RAM)は、Fire TV Stickの1GBに厳しさがあり、このメモリ1GBと少ないことが主因でないにせよ、ホーム画面の遷移すら、ややカクカクしたものになっています(ただし、Fire TV Stick 旧型よりは改善しています)。
- Fire HD 8のメモリは1.5GBと、一般的なAndroidスマホ・タブレットからみると少なく不安になりますが、操作しているなかではメモリ不足を感じることはありません。
- OSは、Fire TVのみFire OS 6となり、Android 7がベースになっています。その他はFire OS 5 (Android 5ベース)です。
ちなみに、Fire TVのスペックは、私が3,000円ほどで購入した、以下のTV Boxとほぼ同じとも言えるものです。拡張性はTV Boxが優位ですが、私が購入したTV Boxに限っては(他製品を試していないので)安定性に難ありです。
Fireタブレット・Fire TVの利用範囲の相違
冒頭のとおり、私が認識するFireタブレットとFire TVの切り分けは以下となります。
- Fire タブレットは、Androidタブレットと同様に汎用的なもの。動画視聴はもちろん、アプリの数ほどにWebサイト閲覧、ゲーム、その他ユーティリティの利用が可能。このため、エントリークラスではあるものの、通常のタブレットとして利用可能なスペック。
- Fire TVは動画視聴を主目的にしたもの。私の主観ですが、このためスペックを控えめにしており、私のように無理にGoogle Playアプリをインストールすると、Fire TV自体がGoogle Playアプリに最適化できていないため、該当アプリの利用は難ありな状態になる。
上記1の事例として、以下の記事のとおり、Fire HD 8は通常のAndroidタブレットよりもベンチマークが高いケースもあり、また、Google Playアプリも難なく利用できます。
上記2の事例として、以下の記事にてFire HD 8とFire TV Stickのベンチマークスコアを比較していますが、Fire TV StickのスコアはFire HD 8より劣っており、また、Fire TV Stickの画面遷移はややカクカクしたものになっています。
また、以下の記事のとおり、Fire TV StickにGoogle Play アプリをインストールすると、画面を無理に横に延ばしているために視認性・レスポンスに難があり、常用は困難です。
ややマニアックな記載となりましたが、Fire TVはそのコンセプトに応じ、動画視聴端末としての利用にとどめ、一般的なAndroid端末としての汎用性は求めるべきではないと思います。このようなイレギュラーな使い方を求めるのは、私を含め少数派だと思いますが。
Fireタブレット・Fire TVのレスポンスの相違
私がFire HD 8とFire TV Stickを利用する範囲でのコメントとなりますが、レスポンスについては以下の相違があります。Fire TVを利用したことはないのですが、Fire TVではレスポンスが異なるかもしれません。
- Fire HD 8はAndroid端末としてはエントリークラスであるものの、動画視聴はもちろん、Webサイト閲覧・ショッピング関連アプリなどのライトユースでのレスポンスはサクサク。
- Fire TV Stickは、ホーム画面・メニュー・設定画面の遷移においても、やや滑らかさに欠ける。ただし、これは動画視聴中に影響するものではない。
1のFire HD 8のレスポンスについては以下の記事を参照ください。先ほども、Fire HD 8を利用していましたが、アプリの操作などサクサクしたもので、通常のAndroidタブレットと全く遜色ありません。
一方のFire TV Stickのレスポンスは、私の他サイトの記事にて新旧モデルの比較をしています。このなかでは、旧型と比較するとホーム画面の遷移などスムーズとしていますが、メイン利用の家族いわく「やや動きがもっさりしている」と感じているようです。
まとめ
まとまりのない記事となってしまいましたが、タイトルの「Fire タブレット vs Fire TV、スペック・レスポンスの相違からみる使い分けなど」に対する見解は、製品のコンセプトと変わることなく以下となります。
- Fireタブレットは、エントリークラスのAndroidタブレットと概ね同様のスペックであることから、Androidタブレットと同様に、汎用的に利用できる。ただし、テレビなど他のディスプレイに出力できません(出力ポートがありません)。
- Fire TVは、控えめなスペック、動画視聴端末に最適化したチューニングであることから、そのコンセプトどおりに動画視聴を主目的として利用すべき。
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