2017年8月にJumper EZBook 3 Proを購入していから、約2年が経過。当時は2年先まで人気が継続するとは思いもしなかったのですが、海外通販サイトやAmazonでの販売は現在でも好調のようであり、久しぶりに使用してみると(現在は我が家の大学生がメイン使用中)、その質感やレスポンスにおいて人気継続となるのも十分に納得の製品です。
今回は、久しぶりに使用したEZBook 3 Proの、購入から2年経過後の再レビューを記載します。
EZBook 3 Pro スペックのおさらい
発売当初からユーザーの意見などを反映し、タッチパッドやM.2 SSDスロットへのアクセスのしやすさ(背面の扉)など、カスタマイズを重ねてきたEZBook 3 Pro。基本スペックは以下となり、発売当初から変わりません。
- CPU : Intel Apollo Lake N3450
- GPU : Intel Graphics 500
- メモリ : 6GB DDR3
- ストレージ : 64GB eMMC、2242サイズのM.2 SSDの増設・起動ドライブ化可能
- ディスプレイ : 13.3インチ、IPSパネル、解像度 1920 x 1080
- WiFi : 11b/g/n wireless internet
- Bluetooth : 4.0
- ポート類 : 2 x USB 3.0、Mini HDMI
- OS : Windows 10 Home
- サイズ : 31.50 x 20.85 x 1.50 cm、1.393kg
- ボディは全面アルミ製
デフォルトのストレージがeMMCであること、キーボードにバックライトが付かないこと以外は、2018年以降に発売のApollo Lake N3450と全く変わらない基本仕様です。
M.2 SSDの増設については、M.2 SSDもこの2年間でかなり安くなり、7/14時点では約4,000円で240GBの製品を購入でき、「Windows 10、SSDへのOSクローンを画像で詳説。フリーソフト MiniTool Partition Wizardの利用事例」などを参考に、簡単に起動ドライブをeMMCからSSDに変更できます。
外観とデザイン
旧型のMacBook Air 13.3インチのクローン的なEZBook 3 Proですので、発売当初から外観とデザインは優れています。2018年以降に発売された中国メーカーのノートPCは、Jumperも含めてキーボード面はプラスチック製となるものが多いのですが、全面アルミ製のEZBook 3 Proは、今みても質感はかなり高く、ボディのシェルはEZBook X4 / X4 Proよりも高級感があります。
ただし、キーボードとタッチパッドについては2万円台の価格にしてはよいのですが、印字のシール感がやや目につき、タッチパッドは2018年以降に発売の製品と比較すると小さなもの。
▲▼キーボードは質感はそれほど高くないものの、浅めのキーストロークで軽快にタイピング可能です。
▼サイドを現行のEZBook X4 Pro(上)、X4(中央)と比較。EZBook 3 Proは発売から2年以上経過しているものの、その質感は現行機に劣らないどころか、全面アルミ製のシェルはよりしっかりとしています。
▼キーボード面全体をEZBook X4 Proと比較。キーボードの質感はX4 Proが高いのですが、使い勝手はEZBook 3 Proが優れています。というのも、写真で明らかなように、X4 Proの白地に同系色の印字ではキーの視認性に難があり、タイピング中にキーの文字を探すこともしばしばあります。
レスポンスと使い勝手
レスポンス、使い勝手ともにごく一般のApollo Lake ノートですが、全般的にそつなくこなします。たお、私のEZBook 3 Proはタッチパッドが改善される前のバージョンのため、タッチパッドについてはノーコメントです。
また、約2年間使用したなかでは、不具合らしきものは一切なく、強いて言えば背面を固定しているネジの数本が自然に外れてしまった程度です(私が何度も背面カバーを脱着しているためですが)。
- レスポンスは他のApollo Lake N3450搭載機と同様に、Webサイト閲覧やオフィスソフトなどのライトユースでは十分。
- エントリークラスのCPUとの比較(ライトユースの場合)では、Atom Z8350よりはサクサクと動作し、Core i5 5005Uよりも画像編集などで少なからず負荷をかけると、僅かに遅延が体感できる程度。概ね 上位のGemini Lake N4100と同程度です。
- ディスプレイはIPSパネルで視野角が広く、背景の白が際立つこともあるように感じますが、明るさ・色合いなども十分に綺麗なもの。
- Gemini Lake ノートも同様ですが、ファンレスであることも大きなメリット。
- キーボードは前述のとおり質感としては現行のEZBook X4 / X4 Proに劣るものの、浅めのストロークにより軽快で、黒に白字の一般的なキーのために確実にタイピングできます。
- なお、EZBook 3 Proに限らず、英語キーボードによる英数・かな変換を不安に思う方もいるかと思いますが、以下のフリーソフト「Alt IME」を利用することにより、Altキーのワンタッチで英数・かなを簡単に切り替えることができます。
まとめ
発売から2年以上経過したJumper EZBook 3 Proですが、最近になってEZBook 3 Proと同スペックのPCも増えいるものの、現行販売の他のApollo Lake機と遜色ありません。むしろ、キーボード以外の質感は他の製品よりも高いように感じます。
同スペックのミニPCでも18,000円から20,000円ほどの価格となるため、これにディスプレイとキーボードが付き、さらには全面アルミ製のボディで2万円台半ばの価格となれば、人気継続となることにも納得です。
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▼EZBook 3 Proのレビュー記事は複数投稿していますが、うち 2記事をピックアップ。
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