ついに到着したChuwi Hi10 Pro。多くの方のレビューから1年以上遅れての投稿となりますが、何回かに分けてレビューします。
Chuwi Hi10 Proの一つの特徴としては、WindowsとAndroidとのデュアルOSであることですが、私は同じくChuwiのHi8にてデュアルOSを経験済であり、このHi10 ProはWindows 10にて運用しますので、Windowsを使用してのコメントとなります。
Chuwi Hi10 Proの基本スペック
上表は、2016年の同時期に販売された、中国メーカーの2 in 1タブレットのスペックですが、各社ほぼ横並び。このなかでも、私が今になってChuwi Hi10 Proを購入した背景の主なポイントは以下です。
- 海外通販サイトで、本体・キーボードセットで2万円ちょっとのセールを継続中。かなりの個数が出ている(実際に売れている)ようですが、万一の売り切れとなる前に購入すべし、との判断。
- 小さく持ち運びしやすいので、ちょっとした隙間時間の使用にも最適。気軽に使える家族共用機としても、手頃な価格・サイズ感。
格安ノートPC 辛口ランキング1位の製品よりも、圧倒的なコスパ度
以下の「家電批評 2017年12月号」にて、「3万円台 格安ノートPC 辛口ランキング」が掲載されていますが、ここでの第1位はレノボのideapad Miix 320 80XF0007JP。
ideapad Miix 320とChuwi Hi10 Proは、CPU / メモリ・ストレージ搭載量 / ディスプレイ解像度ともに同スペック。
ideapad Miix 320の樹脂製ボディに対し、Chuwi Hi10 Proは底面を除きアルミ製。以下のAmazonリンクの「MOF」が気がかりですが、Chuwi Hi10 ProをGearBesstで購入した場合、ideapad Miix 320との価格差は1万円以上となり、Chuwi Hi10 Proのコスパ度が際立ちます。
▼家電批評 2017年12月号。本屋で立ち読みし購入しようか迷ったのですが、なんとKindle Unlimitedでは読み放題対象だったのですね。私はUnlimitedのメンバーのため、速攻でダウンロードしました。
▼こちらが、「3万円台 格安ノートPC 辛口ランキング」での第1位、レノボのideapad Miix 320 80XF0007JP。
Chuwi Hi10 Proの実機レビュー
では、Chuwi Hi10 Pro 実機の操作に基づいたレビューです。本体とキーボードのセットで購入しましたが、キーボードについては以下の別記事にて詳細にレビューしています。
▼専用キーボードのレビューはこちら
ここでは写真をベースに、概括的にコメントを記載します。
▼キーボードを取り付けた全体。
ディスプレイの解像度は1920×1200と高解像度にして、IPS / グレア液晶ですが、これ以下の解像度を使うことの多い私としては、かなり鮮やかで綺麗に感じます。
Chuwi Hi10 Proを使用した後に、1280×800のASUS T90Chiを使用すると、きめ細やかさなどの違いを明確に感じます。
▼左側面のポート類
USB Type-Cは充電専用となりますが、Micro USB / Micro HDMIに加え、キーボードの左右にUSBポートがあるのはありがたい。
▲写真では伝わりにくいのですが、アルミ製であること以外に、質感の高さに一役買っているのが、本体周囲のダイヤモンドカット。中国製PCによくあるデザインです。
なお、底面のみプラスチックとなりますが、アルミ調の塗装で違和感はなく、そのサラリとした手触りのよさもあり、底面も安っぽいイメージはありません。
▼2 in 1 タブレットですが、PCそのものに見えます。サイズ感と金属製のボディから、2000年あたりにブームとなった Vaio 505(銀パソ)を思い出すのは私だけでしょうか。手元に動かなくなったVaio 505があるため、比較画像を掲載しようと思ったものの割愛。
▼キーボード全体像
▲▼キーボード・タッチパッドのレビューは「Chuwi Hi10 Pro 専用キーボードのレビュー、高品質な外観にして使用感はいかに」にて掲載していますが、ポイントのみ記載すると以下となります。
- 各所レビューにて「キーが硬く、誤入力となることも」とのコメントが散見されますが、確かにやや硬めのキー。例えば「た(ta)」と入力したつもりでも「あ(a)」となることもしばしば。ただし、「硬め」であることを意識してキータッチすると誤入力となる頻度は減少します。
- 打鍵音は一般的なノートPC並み。特段 静かでもなく、やかましくもなく。
- キー入力しているとタッチパッドに触れてしまい、かなりの確率で思いがけない動作となってしまいます。このため、「Fn+F11」キーでタッチパッドを無効化し、マウスを使用、あるいは必要な時のみタッチパッドを有効としたほうが無難。
▲ディスプレイを最大限開いた様子(撮影の角度が水平ではないのですが)。
私としては、もう少し角度が欲しいところ。自宅で操作するうえではよいのですが、電車内での使用を考慮すると、もう少し寝かすことができるとありがたい。
私の携帯用端末であるASUS T90Chiは、以下でご紹介のとおり、分解しネジを加工することにより、角度を変更できたのですが、Chuwi Hi10 Proでは無理でしょうね。
▼T90Chiでは角度を変更することにより、電車内など利用頻度が増えました。
ベンチマークスコア、レスポンス
バッテリー持ちは一定期間使用後、ベンチマークについては他記事でも掲載予定ですが、簡単にベンチマークスコアとレスポンスの雑感を掲載します。
▼CrystalDiskMark 6.0にて、eMMCを測定
このスコアについてのコメントはさておき、普段はHDD稼働のレノボ IdeaPad Z575 使いの家内が、Chuwi Hi10 ProのWindows、Google Chromeなどのアプリの起動の速さに感動しています。
さすがに、普段はHDDの利用者がeMMCを初めて使用すると、その速さに驚嘆するでしょう。
▼こちらはドラクエ ベンチマーク。Z8350では「重い」となるのもやむを得ず。
さて、月並みなコメントですが、Windowsの操作、Webサイト閲覧、ブログ編集、各種アプリを使用してのレスポンスなどの使用感は以下のとおりです。
- Webサイト閲覧、ブログ編集、オフィスソフト、動画視聴などの普段使いでは十分なレスポンス。
- 会社ではCore i7 /i5、自宅ではCeleron N3450 / Core 2 Duo / Atom Z3775を利用してますが、軽めな用途ではAtom Z3775でさえ、それほど不自由を感じていない私ですので、Chuwi Hi10 ProのZ8350ではレスポンスがよくないと感じることはありません。
Amazonレビューでは「Wifiが弱く感じることも」とのコメントもありますが、今のところ、そのように感じたことはありません。実際にWifi速度を計測してみたところ、ルーターからやや離れた距離でも十分な速度でした。- 2018年8月25日。やはりWifiの速度が十分に出ない現象があります。このため、安価な無線LAN子機を購入し対応しました。詳しくは文末のリンク先記事にて確認ください。
- eMMCの読み込み・書き込みについても、体感的には私が所有する他の製品と比較して、遅くも速くも感じることはなく、普通(HDD稼働と比較すると快適)です。
まとめ
発売から1年以上経過したことにより、継続してセールを行っていることもありますが、この品質、Webサイト閲覧・オフィスソフトの操作・動画視聴などの軽めな操作なら十分なレスポンスの2 in 1タブレットが2万円ちょっとで購入できるとは、恐るべし中国メーカーのコスパ度の高さ。
なかほどで紹介のideapad Miix 320 80XF0007JPが、表向きの「3万円台 格安ノートPC 辛口ランキング(家電批評 2017年12月号)」の第一位なら、世界的に知る人ぞ知るChuwi Hi10 Proは、2 in 1タブレットとしては 隠れランキング一位と言っても過言ではないと思います。
▼私は海外通販サイト「GearBest」で購入したのですが、現在(2019年3月)はWindows 10のシングルOSとなり、Hi10 Airとして販売されています。Amazonでもほぼ同水準で販売されているため、Amazonリンクを掲載します。
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