2017年11月から約1年半 使用している Chuwi Hi 10 Proですが、充電・起動ができない状態となりました。国内外サイトをググってみて対応してみたものの、2019年6月19日現在では未解決。長期化しそうな雰囲気があるため、私の備忘録もかねて現在の状況と海外サイトでの見解・対応などを記載します。
充電・起動できない状況
USB Type-Cにより充電するPC・タブレットのうち、Chuwi Hi10 Proと同様に充電・起動できなくなった事例としては、以下があります。
▼One-netbook One Mix 2S。使用できたのは購入直後の5時間程度。返品対応となりました。
▼Teclast M89。しばらく充電・起動できない状況でしたが、数日の放置で復旧した事例。
今回のChuwi Hi10 Proの事例は、上記よりもさらに困った状況ですが、具体的には以下です。
- 以前から電源ボタンの反応がわるいこと(スリープから何度か電源ボタンを押下した後にようやく起動)を感じていたが、全く反応しない状況となりました。
- 電源ボタンと音量ボタンの同時押しなど、リセットに関する事項・後段に記載の海外での対応事例・その他を試しても反応せず。
- 電源ボタンの反応がないのと同時に、充電のLEDランプが点灯せず、全く充電しない状況に。
- ケーブルとアダプターを変えてみても、PCのUSBポートを利用しても、充電できない状況は変わらず。
- 一度ほど充電中に、USB Type-Cポートが焦げ臭くなったこともあり。
- ただし、上記リンク先のM89では、焦げ臭い状況から無事に復旧。今では普通に使用できています。
- 同じく上記リンク先のOne Mix 2Sは、充電できないながらもボディに温もりを感じ「何とか充電しているかも」と思うこともあったのですが、今回はこのようなこともなし。
同現象の、海外のユーザーの対応など
ググってみたところ、他の製品も含めて日本では事例が多くないのですが、海外ユーザー・サイトでは複数のフォーラムで同現象・対応事例・想定される原因などの記載があります。Chuwi Hi10 Proにおいては、フォーラムの投稿数など、以下のTecTabletsが最も充実しています。
Chuwi Hi10 Cannot Power Potentially Solved
このフォーラムのうち、ポイントとなりそうな事項を抜粋したのが以下です。
- 原因としては、スリープ中にWindowsがおかしくなり、電源ボタンを押下しても画面はブラックアウトしたままスリープから復帰できない(と思われる)。
- これはChuwi Hi10 Proに固有の課題ではなく、Windows 10 PCで起こりえること。
- 定番の対応として、電源ボタンと音量大ボタンを同時に長押ししてみる。
- ノートPCのUSBポートやスマホのACなど、低電流で数時間充電してみるのも有効か。
そして、私の場合には復旧しなかったものの、以下の手順で復旧した事例もあるようです。何度かリセットを繰り返し、スリープからの復帰を促しているものとお見受けします。一部、割愛した箇所もありますので、詳細は上記リンク先を参照ください。
- CTL+ALT+DELの同時押しを何度か行ってみる。
- 電源ボタンを軽く押したのちに長押し。
- ESCキーと他のキーをランダムに押してみる。
- 電源ボタンと音量大ボタンの同時押し。
- CTL+ALT+DELの同時押しを何度か行ってみる。
- 電源ボタンを30秒以上長押し。
- 電源に接続してみる。
- 電源ボタンを押したのち、電源ボタンと音量大ボタンの同時押し。
- 上記により起動。
まとめ
久しぶりに(前回利用から3週間程度)起動してみると、充電・起動しない状況に。ググってみて復旧に向けて対応しているのですが、2019年6月19日時点では復旧せず。Androidタブレットでは、同じく充電・起動しない状況からいつの間にか復旧していた事例もあるために、しばらくは放置で様子見。私の備忘録替わりに、現状の状況と海外での対応事例をピックアップしましたが、何かの参考になればと思います。
▼こちらはHi10 Proの購入直後のレビュー記事。
▼現在ではHi10 Airとして、Windows 10のシングルOSとして販売されています(Hi10 ProはAndoridとのデュアルOS)。
コメント
Hi10シリーズ最新機種のHi10XでもSleep中に予期せぬhibernate,さらに、そこから復帰不可能な事例が多発しています。原因はIntel MEI driverの不具合というのが最有力ですがWindowsの可能性も非常に高く、現実的な解決方法は出荷時点のOSに戻してWindows Updateサービスを止めることしかありません。お手持ちのHi10も電源が入る状態であればそれで回復したかもしれません。
Chuwiは国際的に販路があり出荷台数もそれなりに多いかもしれません(それにしては公式フォーラムのユーザ数が少ない)。が、設計不良と技術サポートの遅さ、そして時折、虚偽広告があり物議を醸すことが大変多いです(新機種が出るたびに騒ぎが起き、1年近くたって運が良ければ解決される)。
事例
1) LapBook のヒンジ強度不足で使用二日目に画面が本体と分離
2) LarkBox の冷却ファンの騒音が公式19dBとあるが実測で46dB以上
3) Hi10XR や HiPen H7 のように公式資料のない製品がアマゾンで発売されている
コメントありがとうございます。
私は Hi10 X / LarkBoxも所有していますが、Hi10 Xは使用頻度が少ないこともあってか記載の現象は生じていませんが、Hi10と同一製造元・基本構成は
同じため、同現象が起こりうる可能性もありますね。
LarkBoxの製品紹介をあらためて確認すると、CPUファンの音量は20db(19db)と確かに記載があります。この情報を見落としていましたが、20dbはあり得ないですね。
実機では少なからず静音ではなく、このサイズの小さなファンでは20dbは実現不可能かと。
虚偽広告というか、誤植かと思いますが、GemiBookはNVMe SSDを増設可能としつつも、実際にはSATA SSDのみに対応の事例もあります。
最近、パソコン、タブレットともに新製品のリリースが相次ぐCHUWIですが、新製品の販売を急ぐよりもサポートや製品紹介の記載事項の吟味をしっかりして欲しいものですね。
なお、ちなみにですが、Hi10 XRは公式サイトや海外通販サイトでも正式にリリースされています。