CHUWIより、Gemini Lake N4100、メモリ 8GB、180GB SSDを搭載する、ファンレスのミニPC「HeroBox」がリリースです。近日中に日本にて発売となりますが、予定価格は約200ドル。同スペックの中国ブランドのミニPCの場合、200ドル台前半で販売されることも多く、また、HeroBoxの場合にはファンレスであることも大きな特徴となり、コスパ度は高くなっています。
なお、上の画像を見てピンときた方も多いと思いますが、以下の記事で掲載のGBox、GBox Proのスペックアップ版のモデルとなります。
引用元
▼2020年1月8日 追記。実機レビュー記事はこちら。
CHUWI HeroBoxのスペック
CHUWI GBox / GBox Proのスペックアップ版となるHeroBox。CHUWIにおけるHeroの呼称は、以下のHeroBookと同様に特にコスパの高い製品に付与されているシリーズ名のように感じます。
Chuwi HeroBook、Atom E8000搭載の14型省電力ノートのスペックと特徴
▼参考までに、HeroBoxのスペックを、GBox / GBox Proと比較してみました。GBox ProはProとしながらも、GBoxの廉価版の位置づけです。
なお、GBoxは既にAmazonでの販売はなく(以前は販売されていました)、海外通販サイトでの取り扱いも少なくなっており、今後 HeroBoxに完全に置き換わることが予想されます。
GBox、GBox Proとの比較
上のイメージ画像の左側にあるとおり、HeroBoxでは2280サイズのM.2 SSDを標準搭載しています。GBoxとGBox Proのデフォルトは64GBのeMMCであったため、これは大きなスペックアップ。GBoxでは、ユーザーでのM.2 SSDの増設も可能ですが、HeroBoxではデフォルトでSSDを搭載していることが大きなメリット。
なお、SSDとeMMCでは、HDDとeMMC、HDDとSSDほどの劇的な速度差は感じないのですが、それでもWindowsやアプリの起動、大量ファイルの並び替えや呼び出しなどで、体感できるほどの速度の相違があります。
また、GBox ProのCPU Atom X7-E3950と、HeroBox / GBoxのGemini Lake N4100を比較した場合のポイントは以下。
- Atom X7-E3950は、Webサイトの画像表示や高速タイピングなどのライトユースにおいても、やや待たされ感あり。
- 現在、私はGemini Lake N4100を搭載するPCにて当記事を編集していますが、Webサイト閲覧や数MBクラスの画像編集、サイト記事編集においてはサクサクと動作します。
- さすがに、上位機の第8世代のCore iシリーズと比較すると、高負荷時にはレスポンスの相違がありますが、ライトユースの普段使いであれば、それほど大きな体感差はありません。
▼HeroBox (上)とGBox(下)のイメージ画像を比較。電源ボタンの色が異なりますが、GBox Proも含め、同じボディを採用しファンレスです。
▼参考までに、Geekbench 5のCPUベンチマークスコアの、Gemini Lake N4100 (上)、Atom X7-E3950 (下)との比較です。体感レスポンスに影響する Single-Coreのスコアは断然 Gemini Lake N4100が優位です。
さらには、メモリが4GBから8GBに倍増となっています。私はGemini Lake N4100のメモリ 4GB搭載機で作業することも多いのですが、メモリを多く消費するGoogle Chromeを利用すると、タスクマネージャーのメモリ使用量が85%前後となることが多くなっています。この点、メモリ 8GBなら安心です。
▼こちらはGemini Lake N4100を搭載する CHUWI LapBook SEの実機レビュー。レスポンス、ベンチマークスコアの参考です。
CHUWI HeroBoxの外観と機能
他のミニPC、CHUWI GBox / GBox Proに共通する部分もありますが、HeroBoxの外観・機能の特徴は以下。
- ボディはアルミ製でファンレス。
- USBは5個搭載、うち、一つはUSB Type-Cと拡張性十分。
- 外部ディスプレイへの接続は、メインのHDMIのほか、USB Type-C、VGAでも出力可能。
- M.2 SSDはユーザーで大容量の製品に換装可能。さらには、2.5インチのSATA SSD / HDDも増設可能。
特に強調すべきはファンレスであること。ミニPCの場合、省電力のGemini Lake N4100においてもファンレスである製品は多くないのですが、CPUファンの音量を気にすることなく作業に集中できます。
CHUWIの製品情報の記載では、アルミ製ボディにより放熱効果と相まって「4時間連続使用しても約34℃を維持」とあります。34℃を維持することはやや困難かもしれませんが、高負荷時でも50℃を維持してくれると十分。おそらく何の問題もなくクリアでしょう。
▼USB Type-C、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、HDIMIにVGA、有線LANにMicro SDと拡張性も十分。これならUSB ハブも不要です。
まとめ
従来のGBox Proから大幅にスペックアップしたHeroBox。GBoxとの比較でも、ストレージがeMMCからSSDに、メモリが8GBと倍増となっています。このスペックアップでも、販売予定価格は約200ドルと安価な価格設定。
12/28時点では、海外通販サイト・Amazonでも掲載がなく、CHUWIさんからの情報では近日中に日本にて販売予定とのことですが、日本円換算で22,000円あたりだと思われます。廉価版のGBox ProのAmazonでの価格は19,500円となっていますが、約3,000円程度の差額であれば、間違いなくHeroBoxがおすすめ。
▼Banggoodでは、3/22時点 クーポン「BGJPMACW」あるいは「BGSUKR」の利用により 175.99ドルで販売しています。 CHUWI HeroBox Banggood
▼Amazonでも販売開始となりました。
▼2020年1月8日 追記。実機レビュー記事はこちら。
引用元
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