CHUWIより、CPUにインテル 第12世代のCore i3-1215Uを搭載する「CoreBox 4th」が販売されています。モデル名通りにCoreBoxの4世代めとなりますが、CPU以外にも Thunderbolt 4を搭載、PD 電源アダプターに対応、メモリ 16GBとハイエンドの構成。CHUWIの製品としてのみならず、他ブランドも含めたミニPCとしても、トップクラスの構成です。
販売元・引用元
CHUWI CoreBox 4thのスペック
モデル名に4thとありますが、私の知る範囲では CoreBoxの従来モデルを時系列で掲載すると以下となります(リンク先はレビュー記事、あるいは製品の紹介記事)。
- ミニPC「CHUWI GT Box」のHackintoshの夢が実現、macOS High Sierraが安定動作
- CHUWI CoreBox i5 実機レビュー、サクサク動作のCore i5-5257Uに豪華なヒートシンクを装備するミニPC
- CHUWI CoreBox X、Core i7-6560U搭載にミニPCがリリース。CoreBox Pro、CoreBox i5とのスペック比較
- CHUWI CoreBox Pro 実機レビュー、Core i3-1005G1 / PCIe SSDで快速レスポンス、想定外の静音仕様
- CHUWI CoreBox、Core i5-8259U / RAM 16GB版が Amazonにて 44,400円で販売中
上記1と2は CPUが第5世代、4と5は CPU違いで併売していたとの記憶があり、1と2、4と5を一括りにすると 今回のモデルは「4th」となります。
なお、1と2のモデルは CPU ファンが喧しかったのですが、4のCore i3-1005G1のモデルは静音仕様となり、メモリ 12GB / PCIe SSDであることも踏まえて、よりよいモデルでした。
今回の4th モデルのスペックは以下となりますが、他社のミニPCと比較してもハイエンドな製品です。また、上記の5製品のボディの素材は スチール or 樹脂とモデルにより異なりますが、4th モデルは アルミ・マグネシウム合金も使用しています。
CPU | Core i3-1215U |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB PCIe SSD(換装可能)、2.5インチ SSDを増設可能 |
WiFi | Wi-Fi6対応 |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | Thunderbolt 4、USB 3.0 x 4、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 173 x 158 x 73mm |
OS | Windows 11 |
その他 | 65W DC アダプタ付属、アルミ・マグネシウム合金製ボディ |
- CHUWI 公式ストアでは、上の画像のとおり、CINEBENCH R23、Geekbench 5のベンチスコアも搭載されています。Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1657、マルチコア 6342」となり、Core i3ながらも在宅勤務や普段使いでは十分すぎるほどです。
- こちらの記事にて、私がこれまでレビューしたPC、あるいは紹介したPCのGeekbench 5のスコアを掲載していますが、シングルコアのスコアは Core i7-1165G7やAMD Ryzen 9 5900HXよりも高く、M1 MacBook Airに迫るものです。
- 映像出力は、HDMI、DisplayPort、Thunderbolt 4の3系統、Thunderbolt 4は最大 8Kの出力に対応しています。
- ファンの騒音レベルは 最小 20dB、負荷をかけた際の最大 35dBとあり、この数値をそのまま捉えると、ファン音がほとんど気にならないほどの静音仕様です。
- 別途用意の65W / 100WのPD対応 電源アダプターにより、Thunderbolt 4での本体の給電も可能。
- 公式ストアに掲載のPCIe SSDのベンチスコアの指標は、Read 2500 MB/s、Write 1800MB/s。PCIe 4.0対応の記載はありません。
CoreBox 4thの外観、機能
上記のスペックと一部重複しますが、外観と機能の概要について記載します。
- 過去に外付けGPUを搭載するモデルを販売していましたが、この製品と同じボディを採用しています。このため、ボディは標準的なミニPCよりも大きいもの。
- 私としては前面にUSB ポートがあるとよかったのですが、ポート類は背面に集中しています。
▼前述のとおり、別途用意の65W / 100WのPD対応 電源アダプターにより、Thunderbolt 4での本体の給電も可能(画像に記載の「急速充電」は誤植と思われます)。
▲▼下の写真は、同じボディのCoreBox Proの実機です。素材は異なりますが、参考まで。一般的なミニPCよりも大きな筐体ですが、上の記事にサイズの比較写真も掲載しています。
まとめ、価格
私としては、前面にUSB ポートがあり、よりコンパクトな専用ボディだと更によかったのですが(ただし、この場合には価格に影響)、Core i3-1215U、Thunderbolt 4を搭載、PD 電源アダプターにも対応と、CHUWIの意欲作。
CHUWI 公式ストアでは、通常価格 449ドル(約 6.5万円)のところ、11月12日時点では 50ドルオフの399ドル(約5.8万円)で販売しており、コスパの高さもあり ヒット製品になりそうな予感です。
販売元・引用元 公式ストアでは 2023年3月18日現在においても 399ドルにて販売中です。
▲▼MinixPCサイトから購入の場合、クーポンコード「winandinet」の利用により 5%オフとなります。
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