普通に使える 1万円台のファンレス ミニPCとしては最強な製品が、今回紹介のBeelink T34。ほぼ同じボディを使用し、以前に実機レビューしたBeelink T4はAtom Z8500を搭載していますが、このT34はApollo Lake N3450と同水準のJ3455を搭載。私の複数のPCの使用感では、ライトユースで遅さを感じないCPUは、このN3450からとなりますが、厚み約18mmで340g、Windows 10 プレインストールのメモリ 8GB機が約16,000円。私の認識では、以下のCHUWI HeroBoxと同様のコスパの高さです。
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Beelink T34のスペック
上の画像のとおり、約18mmの薄さで340gの軽量ボディ、縦横は119mmでファンレスのミニPCとなり、そのスペックは以下です。
- CPU : Apollo Lake J3455、1.50GHz 最大 2.30GHz
- GPU : Intel HD Graphics 500
- メモリ : 8GB
- ストレージ : 2242サイズ M.2 SSD 128GB~512GB
- WiFi : 11 b/g/n/ac
- Bluetooth : 4.0
- ポート類 : 4 x USB3.0、HDMI x 2、有線LAN
- サイズ : 119 x 119 x 17.9mm、340g
- ファンレス
- OS : Windows 10 Home
私としては中国製のミニPCとくれば、以下で紹介のEglobalとBeelink。直販的な位置づけで他ブランドへのOEM提供も多数ある ハイエンド寄りのEglobalと、TV BoxからミニPCまで幅広く展開する Beelinkともに信頼のおけるブランドです。
私はBeelinkのミニPCを3製品所有していますが、いづれもヒートシンクや剛性などのボディの造り込みがしっかりしているのが大きな特徴。安価な製品にありがちな、小さなファンの高回転によりファン音に悩まされることもありません。
冒頭にも記載しましたが、エントリーのCPUにおいて、Webサイト閲覧やファイル容量が極端に大きくないExcelなどで、普通に使用できるのはApollo Lake N3450から。Atomや下位のApollo Lake N3350では、画像の表示や画像編集、タイピング時のテキストの反映などがワンテンポ遅れてしまいます。
Beelink T34に搭載のApollo Lake J3455はN3450よりも僅かに優位でもあり、上位機と同時に使用しない限りは、ライトユースの普段使いで遅いと感じることはありません。
▼Beelinkの製品事例はこちら。
Beelink T34の外観と機能
以下で実機レビューのBeelink T4と同じボディを使用と思いきや、縦横のサイズ(T4が僅かに小さい)ポート類の配置がやや異なるようです。ただし、ほぼ同じサイズと同一の厚みのため、外観は以下の記事も参照ください。
▲▼ヒートシンクは黒い部分がアルミ製、中央が銅製のヒートパイプと安価なPCでありながら抜かりはありません。これならファンレス機として十分に機能します。
▲約18mmの薄いボディのため、さすがに2.5インチのHDD / SSDは搭載できませんが、Amazonでは512GBでも約8,000円で販売しているため、デュアルブートにしない限りは、特に2.5インチポートを必要とすることはないでしょう。
▲▼赤色の電源ボタンとHDMIポートが同じサイドにある珍しいスタイル。これは、省電力のファンレス機でもあるために、下の画像のようにテレビあるいはPCモニターの背面に取り付けての常時電源オンでの使用を前提としているのでしょう。
まとめ、価格情報
ファンレスで超コンパクト、しかも、CPUは私のサクサク動作の基準となる Apollo Lake N3450相当のJ3455と、私のおすすめできる基準を満たした Beelink T34。
普段使いで十分に機能する安価なミニPCとしては、このBeelink T34、あるいはCHUWI HeroBoxで決まりです(CHUWI HeroBox 実機レビュー、2万円ちょいでGemini Lake,RAM 8GBで快適動作のファンレス ミニPC)。
▼Banggoodでの2020年1月25日時点の価格は16,192円
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