ミニPCの老舗的ブランドの「Beelink」より、CPUにAMD Ryzen 7 3750Hを搭載する「Beelink SER 3」がリリースされています。スペックは一般的ですが、ボディ全面が金属製、メモリ 8GB / PCIe SSD / Windows 10 Proの場合には 約400ドル(約48千円)と コスパに優れています。
同スペックで似たデザインのミニPCとしては、以下の「TRIGKEY Speed S3」がありますが、私が確認する範囲では、外枠違いの同PCと判断します。
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Beelink SER 3のスペック
上の画像のとおり、メモリはスロット形式で増設・換装可能、M.2 2280サイズのPCIe SSD、2.5インチのSSD / HDDを増設可能と、一般的なミニPCの構成。そのスペックは以下となります。
CPU | AMD Ryzen7 3750H、4コア8スレッド、最大 4.0GHz |
GPU | AMD Radeon RX Vega 10 |
メモリ | 8GB DDR4、最大 64GBまで増設可能 |
ストレージ | M.2 PCIe SSD 256GB、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | WIFI5 -802.11 ax |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB Type-C、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 12.6 x 11.3 x 4.0 cm |
OS | Windows 10 (Home or Proは明記なし) |
▲▼下のベンチマークスコアは、同じく AMD Ryzen7 3750Hを搭載するミニPC「MINISFORUM UM700」の再掲ですが(同スペックのSpeed S3の記事でも掲載したもの)、Single-Core、Multi-Coreともに インテル 第8世代のCore i7 8550U以上となり、GPUに強い AMD Ryzenですので、Multi-Coreと3D Mark 11のスコアは大きく凌駕しています。
Beelink SER 3とTRIGKEY Speed S3の類似性
上のスペック表は、以下の記事で紹介のTRIGKEY Speed S3に基づいていますが、Beelink SER 3はOSが Windows 10 Home or Proが不明瞭であること以外(Speed S3は Windows 10 Pro)は、サイズも含めて同じです(重さは未確認)。
ボディ色以外のデザイン上の大きな相違は、Beelink SER 3は上の画像のとおり「All-metal(全金属製)」と記載があり、天板がパンチングであるのに対し、TRIGKEY Speed S3は天板のパンチングなし・底板以外は樹脂であること。Speed S3は以下で実機レビューのGreen G2と同ボディですが、樹脂製であることに間違いはありません。
▼上はBeelink SER 3、下はTRIGKEY Speed S3ですが、ポート類の構成・配置や丸みを帯びたエッジは同じです。説明用の文字の位置、赤文字での強調も同じであるため、同一製造元の製品であることがわかります。ただし、3つ並んだスリットの端の処理が異なります。
▼内部の構成は天地逆のためにわかりづらいですが、おそらくは同じ。画像では見えていないファンも同じとなり、マザーボード・スペックは同じで外枠違いと見ています。
まとめ
記事の書き始めでは、Beelink SER 3とTRIGKEY Speed S3の類似性を確認していなかったのですが、外枠違いの同一端末との判断です。いづれもこのクラスとしてはコスパに優れた製品には間違いなく、文末の同一CPUを搭載する製品と比較すると(ただし、メモリは16GB)、約15千円の価格差があります。
Beelink SER 3とTRIGKEY Speed S3では、金属製 vs 樹脂製の相違があり、ここは価格に応じた選択となります。2022年1月10日時点の価格差は約2千円となり、金属製のBeelink SER 3がおすすめ。
▼2022年1月10日現在のAliExpressでの販売価格は 398.09ドル、約48千円
▼TRIGKEY Speed S3のBanggoodでの販売価格は 389.99ドル、約46千円。年末にはクーポン利用により、約42千円で販売されていました。
▼比較対象の製品は、こちらの同一CPUを搭載する「MINISFORUM UM700」
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