2020年になり、国内通販で製品数がかなり増えたミニPCですが、今回紹介する製品は最近勢いのある「Skynew」の7月1日発売予定の新製品(M1T)。61mm角の小さなボディにして、Gemini Lake N4100、メモリ 8GB、SSD 128GBを搭載し、しかも大容量のSSDに換装可能です。そのサイズとポート類の配置から、以下でお伝えした「CHUWI LarkBox」に類似した製品です。
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▼2020年10月25日追記。CHUWI LarkBoxの実機レビュー時期。
Skynew 超小型ミニPCのスペック
ミニPC、UMPC、ノートPCともに中国製のPCは特に、同一製造元のOEM製品が複数出回り、製品を紹介する立場としては、収拾つかない状況に陥っています。今回紹介の製品と同一製造元の可能性もある「CHUWI LarkBox」のクラウドファンディング開始は、当初の5月下旬から6月下旬に変更となり、さらにCPUはGemini Lake N4100からJ4115に変更となっています。世界最小を謳っていた「CHUWI LarkBox」ですが、7月1日に発売のSkynewの製品が先に一般販売となります。
さて、私の興味もあり、Skynew 超小型ミニPCのスペックを「CHUWI LarkBox」と比較してみました。
▼CHUWI LarkBoxの公式情報は以下を参照。
スペックについてのコメントは以下です。
- 重さは「-」としていますが、これはSkynew 超小型ミニPCが約60gの表記に対して、CHUWI LarkBoxは127gとあり、倍ほどの開きがあるため。60gは軽すぎるため後者が正解かと思います。
- Gemini Lake (Celeron) N4100とJ4115は、ベンチマークスコアではJ4115が僅かに優位であるものの、体感できるほどの相違はありません。
- 両CPUの体感レスポンスは、Webサイト閲覧、画像編集、オフィスソフトなどのライトユースでは遅さを感じるものではなく、普通に動作します。エントリーPCに搭載のAtom Z8350と比較すると、Gemini Lakeが明らかに速いことを体感できます。
- このサイズにして、SSDを換装できることは大きなメリット。CHUWI LarkBoxのストレージは eMMCであり、SSDの記載はないのですが、おそらく増設可能ではないでしょうか(今度、CHUWIの担当さんに確認してみます)。
- 両者では高さが1mm異なりますが、これは計測時の誤差でしょう。
- 両者ともにCPUファンを搭載していますが、小さなCPUファンの高回転で風量を確保するため、その音量に懸念あり。
- 両者には1万円以上の価格差がありますが、この価格差をどうみるか。私としては、LarkBoxがSSD増設可能なら、LarkBoxがより高コスパと判断します。
▼SSDの換装は背面からアクセスします。マザーボードにアクセスしなくてよいために合理的です。
▼こちらは、Gemini Lake N4100、J4115を搭載するミニPCの実機レビュー記事。レスポンスなどの参考まで。
Skynew 超小型ミニPCの外観
外観においては、文末のリンク先の各国内通販の画像で明らかですが、ここでは簡単にCHUWI LarkBoxと比較してみました。LarkBoxの画像は多く搭載されていないのですが、ブラックボディがLarkBoxです。
▲通風用のスリットや電源ボタンのデザインが異なります。デザイン的にはLarkBoxが好み。Skynewの製品は天板のスリットがイマイチ。
▲各種ポート類の配置は同じですが、Micro SDカードスロットのデザインは異なっています。細かいところでは、電源用のUSB Type-Cの位置がUSB 3.0と逆ならよかったかも。USB機器を挿入する際に、電源ケーブルが邪魔になりそうです。
まとめ
61mm角の小さなボディにGemini Lake N4100を搭載し、M.2 2242サイズのSSDの換装も可能とは驚きのミニPC。このサイズなら、外出時に持ち運ぶことも苦になりません。在宅勤務時の職場と自宅との持ち運び用の共用PCとしての利用もできそうです。
悩ましいところは、この超小型をどうみるか。Amazonで販売のミニPCの場合には、以下のリンク先の拡張性に優れ、Microsoft Officeを搭載する製品が同価格で購入できます。長辺のサイズは倍ほどの差がありますが、自宅でのデスクトップ代替としては、GD41なども選択候補となるでしょう。
▲▼GD41の個別記事はこちら。
▼2020年10月25日追記。CHUWI LarkBoxの実機レビュー時期。
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▼Amazonでも販売開始されています。
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