2021年後半に正式リリース予定のWindows 11ですが、Windows Insider Programのプレビュー版をインストールしましたので、メニュー・設定画面のデザインの概要、Windows 10との機能の相違などの概要を記載します。
Windows 10の使用を通じて、私が最も懸念している更新の頻度や突如の自動更新などのマイナスポイントの状況は明確ではないものの、操作性では、Windows 10と比較して大きな違和感もなく安心しています。
Windows 11 プレビュー版のインストール
Windows 11のシステム要件、Windows 11 プレビュー版のインストール方法については以下の記事に詳述していますので、そちらを参照ください。
7月19日時点のシステム要件では、特定世代以降のCPUなどに限定されることになります。また、プレビュー版をインストールする場合には、思わぬ不具合・課題が生じる可能性もあり、使用していないPCへのインストール、あるいはOSクローンなどにより Windows 10のバックアップをとったうえでの対応をおすすめします。
メニュー・設定画面などのデザイン
7月19日時点のプレビュー版における、メニュー・設定画面などのデザイン、使用期間が短いなかで確認できた Windows 10と異なる機能などのうち、主だった箇所について記載します。
▼以下は「個人用設定」での壁紙・テーマの選択画面です。全般的に、どのテーマを選ぶかによって、設定画面の配色がライト(上の画像)、ダーク(下の画像)と切り替わります。また、ライト・ダークは壁紙・テーマとは独立して設定することもできます。
▼こちらの赤枠のとおり、ライトテーマ・ダークテーマは壁紙と連動させずに設定することもできます。
メニュー画面
メニュー画面ではタイル表示がなくなり、シンプルなデザインとなっています。ただし、デフォルトでは一覧画面のアイコンが小さいように感じます。
▼上はライトテーマ、下はダークテーマ。タスクバーのアイコンは、デフォルトでは中央にありましたが、左側に変更しています。なお、私はタスクバーの位置が下ではなく、上にあるのが好みですが、上下の位置の変更項目は現在のところ見当たらず。
▲設定へのショートカットは右上に、電源のショートカットは右下にあります。これらは Windows 10の独立した形式が使いやすように思います。
▼アプリの一覧に大きな変更はありません。
▼スタートアイコンの右クリックで表示される、「デバイスマネージャー」「ディスクの管理」などの項目にも大きな変更はありません。ただし、タスクマネージャーはタスクバーから呼び出す形式ではなく、一覧の中央あたりにあります。
電源オンオフ
電源オンオフと設定画面のショートカットは、Windows 10ではメニューと独立する形で左におりましたが、Windows 11ではメニューのホーム画面に組み込まれています。
電源オンオフでは、赤枠のとおり更新に要する時間が表示が表示されています。Windows 10ではこの表示がなく、「更新して再起動を選択すると、かなりの時間を要して困ってしまう」こともありました。この表示はさりげなくも改善されたポイントです。
壁紙、ホーム画面
壁紙はいかようにも変更できますが、デフォルトの壁紙は より立体的で鮮やかなものとなっています。従来はWindows マークを主張する壁紙でしたが、Windows 11の壁紙は個人的には好みです。
▼デフォルトの壁紙 3つを表示してみましたが、私の好みは中央のもの。
▼タスクバーのワンタッチで表示される「ウィジェット」と「Microsoft ニュース」。「ウィジェット」はカレンダーなどを任意で追加でき便利ですが、ニュースは不要と感じる方が多いかも(私は、Edgeのホーム画面も含めて、鬱陶しく感じます)。
▼稼働中のアプリの一覧。タスクバーのワンタッチで表示できます。
設定画面
設定画面においては、大きな分類項目のサブ項目のデザインが変更となっています。全項目を確認できていませんが、Windows 10と比較し大きな変更はないように感じます。
▲ライトモードよりも、ダークモードの視認性がよい。
▼私はPCのレビューなどでシステム情報を参照することが多いのですが、情報のコピー機能が追加となりました。
▼Bluetoothとデバイス
▼アプリの一覧
▼「時刻と言語」の項目も大きく変わらず。
▼7月19日時点では、私のPCでは機能しないのですが、コントラスト テーマが追加になっています。
エクスプローラーは大きく変わらず
エクスプローラーはアイコンの色合いが変更となった程度で、大きく変わらず。エクスプローラーを多用する私としては、これが変更になると戸惑ってしまうのですが一安心。
タスクマネージャー、デバイスマネージャーは変わらず
タスクマネージャーとデバイスマネージャーは全く変更がありません。なお、メモリ使用量ですが、Windows 10とほぼ同様、あるいは僅かに減っているような感覚もあります。
ベンチマークスコアへの影響
以下の画面のスコアは、Geekbench 5のCPU ベンチマークですが、同一のPCにおいて、上はWindows 11、下はWindows 10のスコアです。体感レスポンスは全く変化がないのですが、Single-Core、Multi-Coreともに、Windows 11はスコアが低くなっています。この点については、あらためて検証してみます。
▼Geekbench 5のシステム情報は、Windows 11 Proと正しく表示されています。
Windows 11でのAndroid アプリの動作について
Windows 11 プレビュー版では実践することができないのですが、Windows 11の大きな特徴となるのが、Android アプリをインストールし、動作させることができること。
インテル・ブリッジ・テクノロジーにより実現し、Microsoft Store内のamazon appstoreからインストールするものです。これに期待する方も多いようですが、Google Play からのインストールではないため、利用できるアプリが限定されることと思います。また、Web サイトからダウンロードしたアプリケーションファイルのインストールについては、今後の情報待ちです。
まとめ、全般的な使用感
本日・昨日と2日間、 Windows 11にて記事の編集作業を行いました。第一印象的な使用感となりますが、メニュー構成・デザインなどに大きな違和感もなく、普通に作業できています。逆に言えば、機能的な目新しさに欠けるとも言えますが、私が気になるのは、OSの更新頻度。Windows 10のように、ユーザーの利便性・作業が中断となることなどを考慮せず、(セキュリティの重要性に関係のない)度重なる強制的なOSの更新は避けてほしいところです。
▼7月19日時点のWindows 11のシステム要件は厳しいものですが、私は以下の「MINISFORUM U820」にWindows 11のプレビュー版をインストールし、サクサクと動作しています。
▼Windows 11のシステム要件と、プレビュー版インストールの記事はこちら。
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