つい先日(2018年7月末)リリースされたCUBOT P20。CPUはエントリークラスながらも、4GB メモリ、64GB ROM、6.18インチのノッチディスプレイにて、セール価格 約130ドルのAndroid 8.0端末です。このCUBOT P20を海外通販サイト・GearBestさんより提供いただきましたので、2回に分けてレビューします。
今回はその外観とベンチマークスコア。外観、別記事となるレスポンス・使用感ともに(CUBOT P20の実機 使用感レビュー、1万円台のノッチディスプレイ端末の実力はいかに)、正直なところでは価格なりの端末と思っていたのですが、想像以上に明るく綺麗なディスプレイで、レスポンスもライトユースなら全く遅さを感じることなくサクサクと動きます。
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CUBOT P20のスペック
先の記事「CUBOT P20、最安(約130ドル)のノッチディスプレイスマホのスペックと特徴」の再掲ですが、CUBOT P20のスペックのおさらいです。
- CPU : MTK6750T オクタコア
- メモリ : 4GB
- ROM : 64GB
- ディスプレイ : 6.18インチ、解像度 2246 x 1080、アスペクト比 19 : 9
- カメラ : リア 20百万画素 + 2百万画素、フロント : 13百万画素
- バッテリー容量 : 4000mAh
- サイズ : 15.60 x 7.52 x 0.85 cm、重さ 167g
- 充電はmicro USB
- OS : Android 8.0
- GPSは搭載せず
- LTE 対応バンド : 4G LTE: FDD B1 2100MHz,FDD B20 800MHz,FDD B3 1800MHz,FDD B7 2600MHz,FDD B8 900MHz
黄色網掛が特徴となる箇所ですが、CPUのMTK6750Tについては、私が僅かに下位となるMTK6750を搭載するgoo g07のレスポンスから(Android 7.0ではカクツキが目立つ)期待していなかったのですが、goo g07よりも明らかにサクサクと動きます。さすがに、ゲームは厳しいのですが、ライトユースの普段使いでは十分です(レスポンス、使用感は別記事にて)。
CUBOT P20の開封、外観
ではCUBOT P20の外観を確認します。
▼やや汚れがつきやすいものの、中国メーカーらしく、厚く重厚感のある外箱。
▼背面には、ゴールドの文字にて、その特徴が掲載されています。
▼付属品は、本体に貼付済の保護フィルム、TPU素材のケース、薄いコードのケーブル、アダプター、SIMピンに説明書・保証書類です。
保護フィルム・ケースが付属していないことも多いため、また、購入しようにも種類が少ないために、保護フィルム・ケースが付属しているのはありがたい。
また、説明書は英語となりますが、他メーカーと比べるとページ数が多く丁寧です。
▼取り回ししやすい薄いケーブルもいいですね。ACアダプターは日本仕様(US仕様)ではないため、付属のものを活かすには量販店でも売っている変換アダプターが必要。
▼保護フィルムが予め貼り付けされており、右上の箇所から剥すことで対応。
▼裏面にも、指紋センサーと干渉しないよう加工された梱包用のフィルムが貼り付けされています。
▼写真では伝わりにくく残念ですが、かなり明るいディスプレイ。設定画面等で明るさの度合を数字化できないのですが、明るさ20%程度でほどよいぐらいです。また、鮮やかさも十分で、現在メイン利用しているXiaomi Redmi 5 Plusよりも見やすく綺麗な感覚です。
▼付属のケースをつけてみました。機能性は十分であるものの、厚めのケースであり、あえてケースをつけないほうがよいかも。安い端末であり、背面はプラスチック製であるため、ケースを使用するほど気を遣う必要もありませんし。
▲▼ノッチ部分がわかるように撮影。なお、認証は背面の指紋のみで顔認証はありません。
▼GearBestさんよりサンプル提供いただいたのは黒のボディ。写真では艶やかさが全くわからないのですが、実機は艶やかなクリア塗装となっています。
▼背面より、CUBOTのロゴ、スピーカー、Micro USB端子。Micro USB端子は抜き差しに影響のない程度に硬めです。CUBOTのロゴは主張しすぎず、よい感じ。
▼指紋センサー、カメラ部分を拡大。詳細は別記事の使用感となりますが、指紋センサーの反応はよく、カメラのオートフォーカスは、これまでに操作した中国メーカーの他端末と比較すると速く実用的(対 Elephone S8、Maze Alpha)。
▼片手で操作しやすい位置にある電源・音量ボタン。この写真で背面の艶やかさをイメージいただけると思います。
▼もちろん、DSDS対応のSIMトレイ(nano SIM × 2)。
▲▼現在 メイン利用しているXiaomi Redmi 5 Plusと並べてみました。
繰り返しとなりますが、写真ではディスプレイ・背面ともに伝わりにくいのですが、鮮やかで明るいディスプレイに、プラスチック製であるものの艶やかなな背面です。Xiaomi Redmi 5 Plusの背面がアルミ製であることを除いては、Redmi 5 Plusと遜色ないどころか、ディスプレイはCUBOT P20がより鮮やかで見やすいような感覚です。
CUBOT P20の外観をまとめると以下となります。
- セール価格では約130ドルとなりますが、全般的に130ドルの安っぽさはありません。
- 背面はプラスチック製ですが、艶やかなクリア塗装で質感はなかなかのもの。
- 保護フィルム、ケースが付属しているのはありがたい。ただし、TPU素材のケースはやや厚め。
- 他端末に共通する事項として、ノッチの是非はともかく、ディスプレイは鮮やかで明るさを抑えないと明るすぎるほど。
CUBOT P20のベンチマークスコア
私の経験則では、特にSnapdragon以外のSoCの場合には、ベンチマークスコアと実際のレスポンスがリンクしないことも多いのですが、参考までのベンチマークスコアです。
▼CPU-Zから抽出の端末情報。
もちろん、スペック情報どおりにMTK6750T、メモリ 4GB、ストレージ 64GBとなっています。
▼AnTuTuベンチマーク v7.1.0のスコアは56,100。
▲一般的に、AnTuTuベンチマーク v7.1.0のスコアが5万超の場合には、軽めのアプリの普段使いでは十分なレスポンスです。
このCUBOT P20も、レスポンスは別記事としますが、数時間使用した範囲ではGoogle Chrome、SNS系アプリはサクサクと動きます。
▼Geekbenh 4のスコアは、Single-Coreが675、Multi-Coreが2724
▼Geekbench 4に掲載の端末との比較では、Multi-CoreはGalaxy S5、Nexsus 5Xより上のスコアとなります。
▲▼手持ちの端末での比較では、Fire HD 8、NEC TE507 / FAWよりも高スコアです。
▼自宅のWi-Fi環境下(11a)で回線速度を計測。
同時刻に測定したCUBOT P20(左)、Xiaomi Redmi 5 Plus(右)での比較では、やや遅い結果に。アプリのダウンロードには十分な速さなのですが、ルーターは至近距離にあるものの、CUBOT P20ではアンテナがフル表示になっていません。
レスポンス、実際の使用感は別記事としますが、ベンチマークスコア、数時間使用の範囲での体感レスポンスをまとめると以下となります。
- AnTuTuベンチマークスコアは56,100
- エントリー機並みのスコアですが、Fire HD 8、Nexus 5X以上となれば、価格を考慮すると十分。
- 実際、Google Chrome、SNS系・ブログ管理系などの軽めのアプリでは、サクサクと画面遷移します。
- 使用上 全く影響のない範囲で、Wi-Fiの回線速度は他機種と比べると遅い傾向。
まとめ
約130ドルのセール価格とエントリークラスのCPU(MTK6750T)から、失礼ながらも大きな期待をしていなかったCUBOT P20。がしかし、実機を操作してみると、明るいディスプレイに、以前メイン端末として利用していたMTK6750の端末(goo g07。レスポンスがよくないためにRedmi 5 Plusに機種変)と比較すると、まるで別物のレスポンス。
さすがにミドルクラスと比較すると、軽めのアプリでもそのキビキビ感は僅かに落ちますが、ゲームなどの負荷のかかるアプリ以外は全く問題ないレスポンスです。
約130ドルと安い端末ですので、ノッチディスプレイ、Android 8.0を操作したい方には特におすすめ。以下のGearBestサイトへの画像リンク下部にうっすらとお気に入り数の表示がありますが、3色展開のうち2色でお気に入り数は驚愕の999超。コスパを考慮するとこの人気の理由が理解できました。
▼使用感・体感レスポンスの記事です。
▼GearBestへのリンク。以下は記事投稿時のセール価格ですが、2018年8月13日時点では通常価格(2万円弱)に戻っています。
CUBOT P20
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