毎日のようにAmazonを参照している私ですが、最近 特に感じるのが一部の製品のAmazon レビューコメントがひどすぎること。どうみても購入者のコメントではなく、不自然な日本語でサクラ的なものが多数存在します。このため、私はAmazonで製品を物色しつつも、レビューコメントは楽天市場を参照することが多々あります。
このひどすぎるレビューコメントの製品のなかには、本当におすすめできるよい製品もあるのですが、サクラ的なレビューコメントではどうみても逆効果にしか思えません。今回はこれらのひどすぎるAmazonのレビューコメントに対するパターンと事例、雑感を記載しました。
すぐに見分けがつく、サクラ的なレビューコメント
みなさんも同様かと思いますが、このひどすぎるサクラ的なレビューコメントは、すぐに見分けがつきますね。以下など、不自然極まりないレビューの構成となっています。なお、当記事を編集しているのは2019年6月17日ですが、今後 是正される可能性もあるかと思います(あまりにも惨いので、Amazonのレビュー審査も厳しくなるのではと楽観的に推測)。
フルネームでのレビュー者名
自身の個人情報にも気を遣う方がほとんどの現在において、「田中 太郎」「山田 花子」といったフルネームのレビュー者・投稿が多数あります。これはどうみても不自然。なかには、ニックネーム的にそれなりの名前を使用する方もいるかと思いますが、自然な、ありがちな名前でのレビュー者が並び、かつ全てが高評価とあっては疑わざるを得ない状況です。
また、フルネームでしかも顔写真入りのレビューもあります。ブログのプロフィールでも顔写真を載せる方は少数派。より公開性の高いAmazonのプロフィールで顔写真を堂々と記載する方は極めて少ないと思うのですが。
異様にレビュー数が多い、評価が高い
パソコンやスマホ、周辺機器の紹介記事をメインにサイトを運営していると、スペックとデザインや、価格と利便性から、どの製品がどれほどの売れ行きとなるものか、少なからず推測できるようにもなるのですが、「この製品はそれほど売れないだろう」と思える製品が、意外なほどにレビュー件数を集め、かつ評価が高いことも多々あります。不思議に思い、楽天市場やYahoo!ショッピングの同製品あるいは類似品のレビューを参照すると、よくない評価であることもしばしば。
日本語が不自然
決定的なのが日本語が不自然なこと。なかには日本在住の海外の方がレビューを投稿する事例もあるかと思いますが、その場合には英語でのレビューか、「日本語が流暢でないので」で但し書きしている例もあり、これらのレビューは好感が持てます。これらのレビューを除き、日本語が不自然なレビューコメントとしては、以下の事例などがあります。
- レビューのタイトルと本文がつながっているもの。
- 上記との関連で、本文が句読点から始まっているもの。
- 中国語オリジナルの製品紹介を機械翻訳(?)し抜粋したようなもの。
- 上記の機械翻訳(?)により意味不明なもの。
全く異なる商品のレビューコメント
これはAmazonの何かの間違いと思いたいのですが、全く異なる商品のレビューコメントが掲載されていることもあります。ノートパソコンなのに、お子さんのトイレトレーニングやお漏らし関連の記事が掲載されている事例もあり、これでは信頼も何もなく、あきれて面白さも感じるほど。
Amazonのレビュー審査は緩くはないはず。なのに何故?
一時期、私は集中的にAmazonのレビューを投稿した時期があったのですが、1回のみレビューの審査で採用されなかったことがあります。SSDのレビューでしたが採用されなかった理由としては、製品の評価も掲載していたものの、どちらかと言えばSSDを取り付けたPCとの相性などをメインとしていたため。
レビューが採用されなかった際の、Amazon側のコメントもしっかりしており、そのコメントも妥当。私の感覚では、Amazonのレビュー審査は決して緩くはないと思うのですが、サクラ的な、しかも意味不明なレビューコメントが横行していることに疑問を感じます。
サクラ、意味不明なレビューの事例
サクラ、意味不明なレビューコメントの事例を2つほど掲載します。
14インチ ファンレスノートPC
▲Jumper EZBook X4、14インチのファンレスノート。私が所有するのは、CPUがスペックダウンする前のGemini Lake N4100版です。キーボードの印字の視認性がよくない、タイピング中に時おり Windows キーを押した状態での操作になるなどのクセもありますが、ライトユースでの動作・快適なタイピング・IPSパネルの色合いなど、全般的にはよい端末です。
▲このJumper EZBook X4のレビューコメントが99件、星4個半とはでき過ぎです。よい端末なのですが、海外通販サイトでも特に人気ということもないため、私の感覚ではよくてもレビュー20件程度、星4個が妥当なところ。不思議に思い確認してみると、以下のように何の製品のレビューコメントだか全く理解できない状況に。これはサクラというよりも、完全にAmazon側の間違いでしょうか? なお、レビューコメント・評価とも、突然のリセット・ゼロスタートとなることもあるため、上の画像は2019年6月17日時点の貼り付け画像です。
- もちろん、購入者によるレビューもあります。
- しかしながら、多くが全く異なる商品のコメント、あるいはサクラ的なもの。異なる商品のサクラレビュー・妙な日本語のレビューといったところ。
- 「異なる商品のコメント」というのは、ノートパソコンなのに、トイレトレーニング・金魚飼育の関連製品・猫の関連グッズ・マウス・文房具・チョコレートなど、何の製品が読み取れないものがほとんどです。
iPhone イヤフォン変換アダプター
上記のパソコンは、明らかに異なる商品のレビューコメントが多いために逆に面白さも感じるのですが、こちらのiPhone用のイヤフォン変換アダプターは、レビューコメントの判断を見誤ってしまいそうです。iPhone / iPadの周辺機器の場合、純正よりも利便性の高そうな製品・安価な製品にサクラ的なレビューコメントが多いように感じます。
▲感覚的にはこの類の製品で、しかも47件のレビューがあり、星5個の評価はありえないと思います。私が購入を検討していたこともあり、楽天市場の同様な製品のレビューコメントも参照したのですが、これほど高い評価はまずないでしょう。Amazonのレビューコメントを参照すると以下の状況となっています。
- それほど多くはないのですが、実際の購入者のレビューコメントもあります。
- ユーザー名がフルネームに近く、自然体の日本語でべた褒めしていることに違和感あり。
- なかには不自然な日本語のコメントもあります。日本在住の海外の方が当製品を購入してのコメントなら不適切な私のコメントですが、サクラ的な日本語訳でのコメントだろうと推測。
まとめ
おそらくは多くの方が感じているであろう、Amazonのレビューコメントに対する雑感でした。もちろん、サクラ的なコメントの一切ない製品も多数あり、これらは大いに参考になるのですが、一部の不自然なレビューコメントにより、Amazon レビューに対する信頼感が崩れているような感覚です。
Amazonでは購入者以外のレビューコメントを受け付けていることも、このような状況になっている一因かと思います。レビューの審査も含め適切に対応いただきたいものです。
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