多くのミニPCを展開する「MINISFORUM」より、8コア 16スレッドのAMD Ryzen 9 5900HXを搭載する「MINISFORUM HX90」が同社のオンラインストアで販売開始となりました。同社のミニPCとしては、これまではオーソドックスな形状の製品が多かったのですが、上の画像のように縦置きスタイルで、ボディの素材は炭素繊維複合材料であることも特徴です。
MINISFORUM HX90のスペック
CPUがハイエンドのAMD Ryzen 9 5900HXとなれば、もちろん メモリはデュアルチャンネルに、ストレージはNVMe対応のPCIe SSDです。上の画像 右上に、メモリとSSDはキングストン製とあります。キングストン製であることは一般的ですが、ブランド名を明記するとこと自体が珍しいです。
以下はメモリ・ストレージ・OSのセットモデルですが、ベアボーンも販売されています。
CPU | AMD Ryzen 9 5900HX、8コア 16スレッド、最大 4.6GHz |
GPU | Radeon RX Vega 8 |
メモリ | 8GB x 2、16GB x 2 |
ストレージ | M.2 2280 256GB / 512GB PCIe SSD、2.5インチ SATA SSDを2基 増設可能 |
WiFi | (WIFI6 AX200をサポート) |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB 3.0 x 5、USB Type-C、HDMI x 2、Display Port x 2、マイク x 2、有線LAN |
サイズ | 195×190×60mm、1.22kg |
OS | Windows 10 Pro |
縦置きでもあるためか、実機の写真では小さく見えますが、一般的なミニPC(150mm角前後が一般的)よりも一回り大きく サイズは 195×190×60mm。このサイズの恩恵もあり、以下の画像のとおり、2.5インチのSSD あるいは HDDを横に並列で増設することができます。
▲▼これまで、MINISFORUMのAMD Ryzenを搭載のハイエンド機と言えば、上記の「X400」でしたが、本製品はX400よりもハイスペック。CPUのAMD Ryzen 9 5900HXは、以下のASUSのゲーミングノートにも搭載されています(ただし、ASUSの製品のGPUはNVIDIA RTX 3080)。
AMD Ryzen 9 5900HXのCINEBENCH R23のスコアは、Single-Coreは 1478、Multi-Coreは 13875と、インテルのCPUでは Core i7-11700T相当です(Single-Core)。
▼MINISFORUM HX90のベンチマークスコアは以下の記事を参照ください。MINISFORUMの公式情報です。
MINISFORUM HX90の外観
続いて HX90の外観のポイントとなる事項を確認してみます。
▲▼炭素繊維複合材料のボディであることを特徴としています。製品紹介では「最大な特徴は軽量、高強度、高耐衝撃性、高熱伝導性」とあり、上記の東レの情報(同じ炭素繊維複合材料であるか否かは不明)でも、放熱製に優れるとの記載があります(アルミの放熱製がより優れているとの認識ですが)。
▼これまでのMINISFORUMのミニPCにはないデザインとボディ色。スタンドとVESAマウントも付属しています。下のポート部分の拡大画面の画像もあわせて確認すると、角の部分に小さなヒートシンク形状のものを備えているようです。
▼上の写真では小さく見えますが、長辺 195mmと一般的なミニPCの150mm前後よりも大きく、この恩恵もあり、SSD / HDDを並列で2基搭載でき、USB ポートは合計6個、映像主力もHDMI x 2、Display Port x 2と豊富です。
まとめ、価格情報
これまで、MINISFORUMのAMD Ryzen 搭載のミニPCとしては 「X400」がハイエンドでしたが、同製品よりもハイスペックな「HX90」。縦置きで省スペース・炭素繊維複合材料のボディも含めて、注目の製品です。
8月6日現在、MINISFORUMのオンラインストアでは、1万円オフのセールを行っていますが、ベアボーンの販売も行っており、手持ちのメモリ・SSDを有効利用することもできます。
▼2022年1月19日追記。国内通販でも販売開始となりました。
▼こちらは同CPUを搭載する「T-Bao TBOOK MN59」の製品情報。
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